ママ友の前でだけ“やたら張り切る夫”に、私は静かに嫌悪した。
最初は「家族サービスしてくれてるだけ」って思ってた。
たしかに、世の中には家のことなんにもやらないパパもいるし、うちは恵まれてるほうだよね、って。
でも——
どうしてあなた、“ママ友の前”だと別人みたいに張り切るの?
BBQで気づいた、いつもと違う「うちの旦那」
マンションの中庭で、住人家族との合同BBQ。
うちは子どもが同じ保育園のママ友・パパ友と、わりとフラットな関係を築いてると思っていた。
その日も私が子どもに飲み物を取っている間に、旦那が火起こしや肉焼きを買って出た。
「ありがたいなぁ」と思って見ていた、その時——
「さすが〇〇さん、段取り完璧じゃないですか〜!」
「えっ?いやいや、家でもやってますから!全部、俺が!」(ドヤ顔)
……ん?
え、なにその“俺できるアピール”?
家じゃほとんど焼きそば作ったことないくせに?
なんか、違和感が首の後ろをすーっと撫でていった。
ママ友にだけ“やたら優しい”のはなぜ?
他のママが忘れたトングを取りに行ってあげたり、
子どもがジュースをこぼしたママ友にサッとタオルを渡したり。
いや、それ自体はいい。
優しいのは素敵なこと。けど——
「うちの嫁より、○○ちゃんママの方がしっかりしてるよね〜」
「あ、重いの僕持ちますよ!そういうのは男の仕事っすから!」
え、待って。
なんで私のことサゲつつ、ママ友に優しくしてるの?
笑って返したけど、内心はムカついてた。
というか、自分の株を上げたいだけの“いいパパごっこ”に見えて、なんだか白々しい。
家の中では見たことないその“余裕顔”
ママ友の前ではニコニコして、子どもを肩車して、
他の子どもにも「おじさんが取ってあげる〜!」って木登りまでしてあげて。
それ、家では全然やってないよね?
土日はスマホとゲーム三昧で、
「子どもと遊んできて」って言っても、「今疲れてるからあとで」ってゴロゴロしてたよね?
なんで、“よそのママ”が見てる時だけ、そんなに完璧な“父親”になるの?
夜、モヤモヤが爆発しかけた私の一言
帰宅後、子どもが寝たタイミングで思わず口にしてしまった。
「今日、なんか張り切ってたね?」
旦那はケロッとした顔で、
「いや〜、やっぱさ、“できるパパ”って思われたいじゃん?」
……それ、自分のためだけじゃん。
私と子どものためじゃないんだね。
あの瞬間、なんかもう笑えなくなった。
いいパパアピールの裏に見える“承認欲求”
別に、よそのママと仲良くするなとは言わない。
気配りしてくれるのもありがたい。
でも、「家の中でやらないことを、外でだけやる」って、結局“演出”でしかない。
こっちは、日常のちっちゃな積み重ねを見てる。
家でのあなたの「素」の態度を知ってる。
だから、外ヅラが良すぎると、その落差に一番傷つくのは“身内”なんだよ。
編集後記:「家の中」より「よその目線」?
「本当は優しい人」なんじゃなくて、「見られてるから優しくしてる人」だとしたら、それは“家庭のため”ではなく、“自分の印象操作”だと思う。
パパとしてかっこよく見せたい気持ちは分かる。
でも、“一番近くにいる家族”にこそ、もっと自然体で優しくしてほしい。