
「IQ3って気軽に言っていい数字じゃない」広瀬アリスのネットスラング発言が生んだモヤモヤと、笑って終わらせない理由
女優の広瀬アリスさんが、NBA観戦やヨーロッパ旅行で「興奮しすぎてIQが一桁になった」といった趣旨の投稿をXに行い、「テンションが上がりすぎた自分」をユーモラスに表現しました。楽しげな近況報告として広がる一方、この「IQ3」というワードの使い方が、思わぬ火種になっています。
SNSでは「IQ3って気軽に言っていい数字じゃない」といった声が目立ちました。「身内に知的障害のある人がいると笑えない」「バカになったの言い換えとして数字をいじるのはしんどい」など、笑いの外側にいる人のしんどさが一気に噴き出した形です。一方で、「深い意味なく使っただけでしょ」「大げさに叩きすぎ」という擁護も少なくなく、タイムラインは賛否が入り混じる状態になりました。
今回のケースが象徴的なのは、「ネットスラングのノリ」が、有名人の発信に乗った瞬間、まったく別の重さを帯びる点です。閉じた界隈で共有されていた冗談が、テレビでも活躍する人気女優の言葉になると、「その言い方がOKのサインになるのでは」という懸念が生まれる。逆に言えば、広瀬さんほどの影響力がある人が表現をアップデートすれば、「笑いの言葉」を少しずつ柔らかく変えていくこともできるはずです。
数字ひとつでここまで議論が起きたのは、それだけ多くの人が「笑いと傷つき」の境界線に敏感になっているからでしょう。今回のモヤモヤは、特定の誰かを断罪する材料というより、「私たちはどんな言葉で“テンションMAXを表現していくのか」を考え直すきっかけになりそうです。














