「いつになったら一人前に稼げるの?」毎晩嫌味を吐き続けた妻。だが、「離婚しよう」と本音を告げた結果
毎晩繰り返される妻からの粗探し
結婚して十数年、ここ最近の妻はとにかく機嫌が悪い日が続いていた。
仕事から戻った瞬間に、待ち構えていたように嫌味の連射が始まる。
「あんたほんと頼りない」
給料が上がらない、出世できない、休日もごろごろしているだけ。
一日中働いてきた身としては反論する気力すら湧かず、黙って聞き流していた。
だがその沈黙すら気に入らないらしく、無視するなと食ってかかってくる始末だった。
食卓で皿を並べながらでも、風呂上がりの脱衣所でも、寝室の灯りを消す直前でも、嫌味の供給は止まらない。
家にいるのに気が休まる時間が一秒もなく、私は仕事帰りに公園のベンチで時間を潰してから玄関を開けるようになっていた。
冷たい缶コーヒーを片手に夜空を見上げる時間だけが、ようやく一人になれる救いの時間だった。
テーブルを挟んで放った決定的なセリフ
ある夜、ついに妻が皿を置く音を荒げて私に詰め寄ってきた。
「いつになったら一人前に稼げるの」
「結婚した相手を間違えた」と立て続けに浴びせてきた。
子供が隣の部屋で寝ているのも構わず、声のボリュームは大きくなっていく。
こちらも黙っていられず、声のトーンを落として返した。
「もうやめろよ、毎日毎日」
妻は鼻で笑い、さらに罵声を重ねてきた。
その瞬間、頭の奥でなにかが切れる音がした。私は座り直し、妻の目を真っ直ぐ見据えて短く言葉を放った。
「離婚しよう」
口にした途端、室内の空気が止まった。
妻の口は半開きのまま固まり、顔色が真っ白に変わっていく。
号泣しながらすがってきた妻の豹変
数秒後、妻はテーブルに突っ伏して声を上げて泣き始めた。さっきまでの強気な口調は跡形もなく消えている。
「ごめんなさい、本当にごめんなさい」
肩を震わせて謝り続ける姿を見下ろしながら、私は妙に冷静だった。
本気で別れたかったわけではない。ただ、家庭が安らげる場所でなくなった責任を一度突きつけたかっただけだ。
妻は涙声で、最近職場でも家でもうまくいかず、一番身近な相手に当たり散らしていたと打ち明けてきた。
私はゆっくり椅子に座り直し、お互いまずは話し合おうと短く返した。豹変した態度に、ようやく自分の声が届いた手応えを感じた夜だった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














