
家計を助けるはずの制度が夫婦の亀裂に。所得制限撤廃で名門校へ進学した先に待っていた、見栄と現実の葛藤
家計を助けるはずの制度が、思わぬ夫婦の亀裂を生んでいるようです。4月から高校授業料の無償化が拡充され、多くの家庭で進路の選択肢が広がりました。しかし、都立高校の志願者数が減少する一方で、私立高校へ進んだ家庭からは、授業料以外の負担や周囲との生活水準の差に戸惑う声が上がっています。
危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は、無償化の対象はあくまで授業料のみであり、入学金や施設充実費、修学旅行の積立金などは別途必要になる点を指摘します。また、もともと富裕層が集まる学校では、友人同士の金銭感覚の違いから、入学後に格差を痛感するケースも少なくないといいます。
実際に、地方の有名私立女子校に長女を通わせているTさんは、複雑な心境を吐露してくれました。当初、授業料以外の諸費用が年間70万円にものぼることから公立進学を勧めたTさんに対し、妻は自身の貯金も切り崩すと主張して私立行きを熱望。娘の合格後、妻は名門校の保護者であることに酔いしれ、親戚中に制服姿の写真を送り、喜びに浸っていたそうです。
しかし、その高揚感はやがて歪んだ見栄へと変わりました。学校への送迎時、周囲に並ぶ高級車を目の当たりにした妻は、自宅の軽自動車を恥じるようになり、ついにはTさんに対し、レクサスの購入やサブスク利用を強く要望するようになったといいます。家計を助けるための無償化が、皮肉にも生活を圧迫する見栄の引き金となってしまったのです。
この問題に対し、SNS上では多くの意見が寄せられています。
『見栄を張るとその後のお付き合いが大変。服やバッグも全然違ってくる』
『授業料が無償でも、海外旅行や高価な習い事をする家庭が多い。お金がないまま入っても感覚が合わないのでは』
一方で、経済的な厳しさを自覚しながらも、子供のために最善を尽くす親の姿を支持する声もありました。
『ひとり親で古い車に乗っていたが、子供が部活で活躍していたので気にならなかった。見栄よりできることをすべき』
『高校生になれば親の出番は減る。子供が嫌がっていなければ問題ない』
また、格差を身近に感じるようになった現状を冷静に分析する声も目立ちます。
『底上げされた中間層が、高所得者の仲間入りをしたと錯覚している。身の丈を超えた生活は、やがて本物との差に気づき苦しむことになる』
制度によって教育の機会が均等化されるのは喜ばしいことですが、背伸びをした選択が、家族の笑顔を奪ってしまっては本末転倒でしょう。














