「それでいいじゃん」と普段から話を流す彼。だが、将来を語った時の無神経な一言に別れを決意
積み重なっていた違和感
付き合いが深まるにつれ、彼との関係に小さなずれを感じるようになっていた。
予定は彼の都合が先に決まることがほとんどで、わたしが希望を伝えても「それでいいじゃん」と軽く流された。
(気にしすぎているだけかな)そう思って、何度も自分に言い聞かせた。
好きだったし、揉め事にしたくなかった。穏やかに続けていけると信じていた。
でもそのたびに、胸の奥に何かが積もっていった。
言葉にならない重さが、少しずつ増えていった。
「まあいいじゃん」の一言に慣れていくほど、自分の声が小さくなっていく気がした。
最初の頃は意見を言えていた。でもいつからか、言う前から「どうせ流される」と思うようになっていた。それが積み重なって、今日に続いていた。
将来の話で聞いた一言
ある夜、ふたりで将来のことを話していた。
仕事のこと、暮らし方のこと、一緒にどう生きていくか。そういう話ができる夜だった。
そこで彼が口にした。
「俺の方が稼ぐし」
「結婚したら、仕事はセーブしたら?」
悪気がないのは伝わった。配慮のつもりだったのかもしれない。でも、その言葉を聞いた瞬間、胸がすっと冷えた。
わたしが今まで積み上げてきたキャリアのこと、これからもやり続けたいと思っていること、仕事を通じて感じてきた手応えや誇り。
それが彼の描く将来の中に最初から想定されていなかった。そう感じた瞬間だった。
「一緒にいる」はずなのに、わたしが消えているような感覚だった。仕事をやめることが「ふたりのため」になるのだという、その前提を当然のように共有されていた。
笑って返したけれど、家に帰ってからも言葉が頭を離れなかった。眠れないまま考え続けて、夜明け前にひとつの答えが出た。
(この人と一緒にいたら、自分の人生が小さくなっていく)
数日後、正直に気持ちを伝えた。「そんなつもりじゃなかった」と言われたとき、答えが固まった。別れを選んだ。
その場で泣いたわけでも、怒ったわけでもなかった。ただ静かに、ふたりの関係が終わった。それがすべてだった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














