「家は1億以上もするの」と夫の自慢ばかりするママ友。だが、知人から聞いてしまった、ママ友の実情に胸のつかえが取れた
数字で語られる夫の実績
子どもを通じて仲良くなったそのママ友は、夫の話をよくした。
24歳年上の経営者で、複数の事業を抱えているという。
「家は1億以上もするの」
さらりと出てくる数字に、最初は「そういう世界の人もいるんだな」と受け流していた。
でも会うたびに「車は2台持ちで大型ミニバン」「芸能関係の知り合いができた」と、話題が夫の実績を中心に回り続けた。
気づけば、会話の主役はいつも夫だった。
話の最後はたいてい「うちはそういう心配がないから」という一言で締められた。
何度かそれが続くと、じわじわと比べられているような感覚が積もっていった。
(意識しすぎかな。でも、なんだかしんどい)
会うのがだんだん気重になっていった。それでも子ども同士が仲良しだから、なかなか距離を置けなかった。
自慢話を聞き流しながら、心のどこかで「この関係、どこまで続くんだろう」と思うこともあった。こういうママ友とは、うまく付き合っていくしかないのかもしれないと半ば諦めていた。
それでも、会うたびに消耗する感覚は積もり続けた。相槌のたびに気を遣い、家に帰ると妙な疲れが出た。子どもが楽しく遊んでいるのを見て、それだけで公園に来た意味があると自分に言い聞かせていた。
振り回されなくなった理由
転機は、別の場所での偶然の出会いから訪れた。
新たに知り合った女性の姉が、そのママ友と同じ職場で働いていた。
話の流れで名前が出ると、思いがけない話を聞いた。
「もう1ヶ月くらい、まともな仕事を任せてもらえていないみたいよ。職場では戦力外扱いって、姉がこぼしてた」
夫の資産や肩書きを並べていた人が、自分の職場ではほとんど動けていない状態だった。
それだけでなく、夫と喧嘩するたびに「もう離婚する」と周囲に言っているとも聞いた。
自慢の土台が、思ったより脆かった。
そう知った瞬間、不思議と気持ちが軽くなった。怒りや優越感ではなく、ただ「そういうことだったんだ」という腑に落ちる感覚だった。
夫の成功を語ることが、彼女なりの支えになっていたのかもしれない。職場でうまくいかない日が続いていたなら、何かにすがりたくなる気持ちは理解できなくもない。そう思えたとき、不思議と構えがほぐれた。
それ以来、同じような話を聞いても心が揺れなくなった。相槌は変わらず打つけれど、内側にあった重さは消えていった。誰かの肩書きで自分の価値を測るのをやめたとき、ずいぶん気持ちが楽になったのだった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














