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2026.07.01(Wed)

「暇な人がやればいい」PTA役員を押し付け合う最悪な空気。だが、私の提案で状況が一変

「暇な人がやればいい」PTA役員を押し付け合う最悪な空気。だが、私の提案で状況が一変

誰も引き受けない空気

小学校に入学した春、保護者会でPTA役員を選ぶ時間がやってきた。

司会のママが何度声をかけても、手は一本も挙がらない。教室には、息苦しい沈黙だけが流れていた。

痺れを切らしたように、誰かがつぶやいた。

「暇な人がやればいい」

その一言で、空気が変な方向に転がり始めた。視線が、働いていなさそうなママたちへと向けられていく。

「専業主婦の方なら、時間に余裕ありますよね」

押し付け合いの言葉が飛び交い、指された側は肩をすぼめて黙るしかない。誰かを生贄にして終わらせようとする雰囲気に、私はじりじりした。

働いているから時間がない。

その理屈なら、家庭の事情を抱える人は数えきれない。なのに、声の大きい人の都合だけで決まっていく。

このまま黙っていたら、一番断れない人に全部が押し付けられる。そう思った瞬間、私は手を挙げていた。

仕組みで空気が変わった

「分担表を作りませんか」

ざわついていた教室が、ふっと静かになった。私は黒板の前まで歩いて、説明を始めた。

「一人に押し付けるから、もめるんだと思います。行事ごとに当番を決めて、みんなで少しずつ持てば、誰か一人が潰れることもないですよね」

暇な人がやればいいと言ったママが、何か言いたげに口を動かしたが、言葉は出てこなかった。

私は表を書きながら、項目を読み上げていった。入学式の受付、運動会、夏のプール当番、バザー。

一つずつ、できる人の名前を入れていく。

「運動会なら、私行けます」

「私はバザーの準備を手伝えます」

一度動き出すと、手は次々に挙がった。さっきまで重かった教室が、急に前向きな声で満ちていく。

押し付ける側にいたママだけが、その輪に入りそびれて立ち尽くしていた。気まずそうに視線を落とし、小さな声で言った。

「……じゃあ、私も、一個は」

もう、誰も彼女の顔色をうかがってはいなかった。表はあっという間に埋まり、役員も負担が偏らない形で決まった。

会が終わると、何人かのママが私のところへ来て、こっそり礼を言ってくれた。

「正直、助かりました。あの空気、ほんとに嫌で」

事情を理解し合えれば、こんなに簡単に決まる。押し付け合いより分け合うほうがずっと早いと、改めて実感した一日だった。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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