tend Editorial Team

2026.07.07(Tue)

「今は現金ないから」ランチ会の会計を渋るママ友。だが、私の提案で逃げ道がなくなった

「今は現金ないから」ランチ会の会計を渋るママ友。だが、私の提案で逃げ道がなくなった

「後で振り込む」が口癖のママ

ママ友グループのランチ会には、ちょっとした困りごとがありました。

いつも会計のときだけ姿勢を低くして、こう言うママがいたのです。

「お財布忘れちゃった、後で振り込むね」

けれど「後で」は永遠に来ません。

振り込みを待つ側だけが、じわじわと損をしていく。そんな状態が何カ月も続いていました。

金額そのものは、一回ぶんなら大きくありません。だからこそ誰も強く言えず、彼女はそこに甘えているようでした。

積み重なった立て替えは、気づけば全員でかなりの額になっていたのです。

ある日、我慢の限界に達したママたちが、ランチ会の前にそっと集まって相談しました。

「もう、はっきりさせよう」

「立て替えた分、全部記録してあるよ」

私たちは静かに作戦を立てました。

次こそ、逃がさないと。

逃げ道を塞がれ、消えた女

迎えたランチ会の当日。会計の段になると、彼女はやはり同じ手を使ってきました。

財布を探すふりをして、困り顔でこちらを見上げます。そして、いつものひと言。

「今は現金ないから…」

けれど今日の私たちは違いました。

一人が、これまでの立て替えを記した記録をテーブルに置きます。日付と金額が、几帳面に並んでいました。

私は静かにスマホの決済画面を開き、彼女の前に差し出しました。

「ではスマホ決済で」

総額1万2000円。

今ここで、この画面から送ってもらえれば済む話です。彼女の表情がみるみるこわばっていきました。

「え、今すぐ……?」と口ごもり、視線をあちこちに走らせます。

けれど、テーブルを囲むママたちは、誰も助け舟を出しません。

重い沈黙が場を包みました。「い、家に帰れば……」と逃げようとする彼女に、別のママが穏やかに、けれどきっぱりと言いました。

「今ここでできることだから、大丈夫だよ」

逃げ場を失った彼女は、とうとう震える指で画面をタップし、その場で全額を送金したのです。

「確認しました。ありがとう」

私は感情を交えず、淡々とそう告げました。彼女は真っ赤になった顔を伏せ、逃げるように席を立ちました。

その後、彼女からランチ会に加わりたいという連絡は、二度と来ませんでした。誰が追い出したわけでもなく、彼女は自分から静かに姿を消したのです。

気まずさを引きずる人は、もう誰もいません。ただ、次のランチ会からは、会計のたびに感じていた小さなしこりが、きれいに消えていました。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.08.22(Sat)

「この店は嘘つきだ!」勘違いで店員を責めた客が、冷静な説明に言葉を失った瞬間
tend Editorial Team

NEW 2026.08.22(Sat)

「払ってるんだから、口出しするな」料理をタッパーに詰めて持ち帰ろうとした客を、スタッフが毅然と止めた理由
tend Editorial Team

NEW 2026.08.22(Sat)

「まだ食べてないから弁当を返金して」温めた弁当の返品を迫った客。だが、毅然に対応した結果
tend Editorial Team

RECOMMEND

2025.12.11(Thu)

TOTO「ウォシュレット」累計7000万台突破 日本の快適文化が世界を席巻 トイレットペーパー不足のアメリカを救った救世...
tend Editorial Team

2026.06.02(Tue)

「100%の水準に戻る」との経産相見通しに疑問符。国内ナフサ減産による物価高への不安と供給を止めた企業名の公表を求める声
tend Editorial Team

2025.11.11(Tue)

「早急に法改正しろ」「警察も猟銃で駆除を行えるようにせよ」と法改正を訴える声続出!舛添要一氏がクマ被害に対し法整備の遅れ...
tend Editorial Team