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2026.07.15(Wed)

「あと5分だけ、休ませてくれよ」ソファから動かない夫。翌日、5歳の子がそっと告げた一言で態度が一変

「あと5分だけ、休ませてくれよ」ソファから動かない夫。翌日、5歳の子がそっと告げた一言で態度が一変

ソファから動かない父親

その日も、夕食が終わるとすぐ、夫はソファに沈み込んだ。

片手にはスマホ、目は画面に釘付けだ。

5歳の息子が、待ちきれない様子でその膝に飛びついていく。

「パパ、遊ぼうよ。ねえ、遊ぼう」

けれど夫は、体を起こそうともしなかった。返ってきたのは、気だるげな一言だけ。

「あと5分だけ、休ませてくれよ」

その「5分」は、何度呼んでも終わらなかった。

息子は諦めきれずに、パパのシャツの裾を引っ張り続ける。

それでも夫の指はスマホから離れず、生返事が繰り返されるだけだった。

やがて息子は、引っ張る手を止めた。しょんぼりと肩を落とし、ひとりで車のおもちゃを転がしはじめる。

その小さな背中を見ていられず、私は声をかけた。

「ほんの少しでいいから、相手してあげてよ」

「疲れてるんだって。あとでな」

夫の「あとで」が来ないことを、私も息子も、もう知っていた。言い返したくなる気持ちを飲み込んで、その夜は静かに更けていった。

私だって、仕事から帰ればくたくただ。それでも、子どもの「遊ぼう」の一声には、なんとか応えてきたつもりだった。

夫の背中を見つめながら、この温度差はどうしたら埋まるのだろうと、ため息が漏れた。

翌日、そっと告げた一言

次の日の夕方、また同じようにソファでくつろぐ夫のそばに、息子が近づいていった。今度は騒がず、ただ静かに、こう言ったのだ。

「きのうね、パパと遊べなくて、さみしかったよ」

怒るでも泣くでもない、飾らない本音だった。その一言に、夫の手がぴたりと止まる。

スマホの画面を見つめたまま、しばらく動けずにいた。

ゆっくりと顔を上げた夫は、息子の目をまっすぐに見た。5歳の子が、ずっと我慢して待っていたこと。その寂しさに、はじめて正面から気づいた顔だった。

「…ごめんな。パパと遊びたかったよな」

夫はスマホをテーブルに伏せ、勢いよく立ち上がった。

「明日はとことん遊ぶぞ。公園、行こう!」

息子の顔が、一瞬で笑顔になった。二人はそろって上着をつかみ、手をつないで玄関を飛び出していく。

しばらくして窓をのぞくと、夫が息子を肩車して、うれしそうに歩いていた。

その日を境に、夫は帰宅後の時間を息子のために空けるようになった。

どれだけ言い聞かせても動かなかった人を変えたのは、5歳の子の飾らない一言だった。

あんなに言葉を尽くしても動かなかった夫が、たった一度の素直なつぶやきで変わったのだ。子どもの正直さには、大人の理屈をこえた力があるのだと思い知らされた。

ぶつけるより、そっと伝える。その静かな強さを、私はわが子から教わった気がした。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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