tend Editorial Team

2026.07.17(Fri)

「5年も付き合って、なんで別れたの?」突然振られた私。だが、親友が明かした事実に絶句

「5年も付き合って、なんで別れたの?」突然振られた私。だが、親友が明かした事実に絶句

きれいごとで終わった5年

5年という月日を重ねた恋人が、ある晩、声を震わせて別れを告げてきました。

「お前を幸せにできる自信がない。お前には幸せになってほしい」

あまりに芝居がかった言葉に、私はすがるように問い返しました。

「別れたくない。他に好きな人ができたなら、はっきり言って」

「そんなんじゃない」

何度尋ねても、彼はその一言を繰り返すだけ。

結局、私は5年の恋に、自分で幕を引くしかありませんでした。

五回目の記念日も、来年の話も、当たり前のように二人で描いていました。

その未来を、たった一晩の芝居であっさり畳まれたのです。

涙が涸れるまで泣いて、それでも私は、少しずつ日常を取り戻していきました。

にっこり祝福して立ち去った朝

数ヶ月後のある朝、高校時代の友人とカフェで待ち合わせをしました。

彼女は、私が彼と付き合っていた頃、彼の開いたバーベキューに私が誘って連れて行った子です。

席につくなり、彼女は無邪気にこう切り出しました。

「5年も付き合って、なんで別れたの?」

返事に迷う私に、彼女はいたずらっぽく畳みかけます。

「私が今、誰と付き合ってると思う?」

口にした名前は、他でもない私の元恋人のものでした。

あの日の別れの涙が、何のためだったのか、一瞬で腑に落ちました。

彼女はうれしさを隠しもせず、種明かしをするように言いました。

「実はね、あのバーベキューの頃から、いい感じだったんだ」

私と付き合っている裏で、二人はとっくにつながっていたのです。

胸の奥が、すうっと静かになっていくのが分かりました。

あのバーベキューに誘ったのは、ほかでもない私でした。

楽しんでもらおうと張り切って声をかけたその場所が、二人の始まりだったのだと知って、いっそ笑えてきたのです。

それでも、涙は一滴も出ませんでした。私はコーヒーカップを置き、にっこり笑って告げました。

「そっか。お似合いだよ。お幸せにね」

てっきり私が取り乱すと思っていたのでしょう。彼女の得意げな表情が、みるみるこわばっていきました。

「……それだけ?」

「うん。だって、二人がお似合いなのは本当だもの」

絶句する彼女を置いて、私は伝票を手に立ち上がりました。追いかけてくる言葉は、もうありませんでした。

平気で嘘の別れ話を並べられる彼と、平気で友達の恋人を奪える彼女。これ以上ないほど、お似合いの二人でした。

カフェを出ると、朝の光がまぶしいほどでした。長く肩にのしかかっていたものが、きれいに消えていました。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.07.17(Fri)

「弁当くらい、俺にも作れるだろ」高熱で動けない妻の代わりを務めた夫。夕方、ソファへ倒れ込んだ夫の本音とは
tend Editorial Team

NEW 2026.07.17(Fri)

「あのタオル、社長が怒ってやめたって」遠い存在だった社長からの労い。だが、同僚から聞いた事実に絶句
tend Editorial Team

NEW 2026.07.17(Fri)

「バイクの音、1日3回は通るのよ」近隣住民との世間話。だが、気づいた時にはクレーマーに仕立て上げられていた
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.01.09(Fri)

「最近の若者は指示待ちだな」と嫌味を言う先輩。だが、上司の一言をうけ態度が一変【短編小説】
tend Editorial Team

2026.05.15(Fri)

ひろゆき氏、エンジンオイル不足報道に言及。ネットも「ありのまま伝えて欲しい」「ちゃんとヒアリングして欲しい」と賛同の声
tend Editorial Team

2025.12.31(Wed)

「ウクライナの状況を思うと胸が痛む」「本当に辛いです」と共感の声も。黒沢年雄、ウクライナの情勢に対し、悲痛な胸の内を明か...
tend Editorial Team