「無視するな、10秒で電話に出ろ」毎日1時間おきの連絡を強いた束縛男。だが、彼が別れを告げてきたワケ
眠るまで1時間おきの連絡
出会いの場で知り合った彼は、最初こそ物腰のやわらかい人でした。
やり取りも穏やかで、私は安心して交際を決めたのです。
けれど付き合い始めると、彼の様子は一変しました。
毎晩、私が眠るまで1時間おきに連絡を入れろと言うのです。
しかも、そのすべてに愛情のこもった言葉を添えなければ機嫌を損ねます。
「繋がっていないと、落ち着かないんだ」
「毎時間なんて、さすがに大変だよ」
彼はトイレにもスマホを手放さず持ち込むと聞き、私はぞっとしました。
四六時中、監視されているような息苦しさでした。
電話は10秒以内に出るのが絶対の決まりです。
少しでも遅れると、彼は一方的に通話を切りました。
「無視するな、10秒で電話に出ろ」
「たった10秒だよ、間に合わないこともあるよ」
「言い訳するな」
私はいつしか、スマホが鳴るたびに身をこわばらせるようになっていました。
着信音が鳴るだけで胸がざわつき、手のひらに汗がにじみます。楽しいはずの恋人からの連絡が、私にとっては逃れられない見張りのように感じられていたのです。
別れを告げられ迷わず着信拒否
彼の締めつけは、日ごとに増していきました。私の交友関係を嫌い、友人の連絡先まで消させようとします。
「他の奴と繋がっているのが許せない」
週に一度は必ず会うことを強いられ、私の予定はすべて彼に握られていました。
友人との約束も、彼の機嫌ひとつで潰されます。
そして後になって、彼が年齢まで偽っていたことも判明したのです。
信じていた土台ごと、崩れていく思いでした。
もはや恋愛ではなく、支配でした。
今まで出会ったことのない、心底ぞっとする相手だったと思います。
ある日、彼は急に不機嫌な顔で切り出しました。
「お前は愛情が足りない。もう別れる」
私がすがると信じて疑わない口ぶりでした。けれど、私の答えは彼の予想を裏切ったのです。
「そうですか。では、これで」
彼は言葉を詰まらせ、目を見開いたまま固まりました。
振ったつもりが受け入れられて、頭が追いつかないようでした。
私は彼が何か言い返す前に、その番号を着信拒否にしました。
1時間おきに鳴っていた通知は、その瞬間から一切止まったのです。
支配していたはずの相手に、あっさり背を向けられる。彼はそんな結末を想像もしていなかったでしょう。
静まったスマホを置いて、私は久しぶりに一人きりの夜を味わいました。
縁を切って初めて、私は息の詰まる毎日から解き放たれたのだと実感したのです。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














