熱中症で最も多く救急搬送される場所は「屋外」ではなかった!?家の中でも相次ぐ、意外な発生場所と時間帯
熱中症の発生場所で最も多かったのは「住居」
熱中症と聞くと、強い日差しが照りつける屋外で発症するイメージがあるかもしれません。
しかし、実際に最も多く救急搬送されている発生場所は、道路や屋外施設ではありませんでした。
消防庁によると、2025年5月から9月までに熱中症で救急搬送された人は、全国で100,510人です。
発生場所別では「住居」が38,292人で、全体の38.1%を占めました。
次いで多い道路は19.7%、駅の屋外ホームなどを含む公衆の屋外は12.1%です。
家の中を含む住居での搬送者は、道路のおよそ2倍に上っています。
65歳以上の高齢者が半数を超えていた
年齢別では、65歳以上の高齢者が57,433人で、全体の57.1%を占めています。
成人は33.9%、7歳以上18歳未満の少年は8.4%でした。
高齢者は暑さや喉の渇きを感じにくくなり、体温を調整する機能も低下しやすいといわれます。
自宅で過ごしていると、暑さへの対応が遅れる場合もあるため注意が必要です。
「外出していないから大丈夫」とは限りません。
室内でも気温や湿度が高くなれば、熱中症につながるおそれがあります。
搬送が最も多いのは12時台
全国の消防庁の年報には、時間帯別の集計は掲載されていません。
一方、東京消防庁管内の2025年6月から9月のデータでは、12時台の搬送者が977人で最も多くなりました。
11時台から15時台までは、いずれも800人以上が搬送されています。
気温が上がる正午前後から午後にかけて、特に搬送が集中していたことが分かります。
東京消防庁管内でも、発生場所は「住宅等居住場所」が36.0%で最多でした。
65歳以上に限ると、住宅などで発生した人が約半数を占めています。
室内では暑さに気づくのが遅れることも
家の中では直射日光を浴びないため、屋外ほど危険ではないと感じやすいでしょう。
しかし、日当たりのよい部屋や風通しの悪い場所では、室温や湿度が高くなる場合があります。
冷房の使用を控えたり、水分補給を忘れたりすると、知らないうちに体に熱がこもる可能性もあります。
喉が渇く前に水分を取り、無理をせず冷房を使うことが大切です。
熱中症は炎天下で運動している人だけに起こるものではありません。
自宅で普段どおりに過ごしているときにも、体調の変化に気を配る必要があります。
まとめ
2025年の全国集計では、熱中症による救急搬送の発生場所は住居が最も多く、65歳以上が全体の半数を超えました。
屋外だけでなく、家の中や正午前後の時間帯にも注意が必要です。
参考
・消防庁「令和7年(5月~9月)の熱中症による救急搬送状況」
・東京消防庁「熱中症に注意」
・厚生労働省「熱中症予防のための情報・資料サイト」














