「すみません、うちの車です」子供の運動会。停めてはいけない車の持ち主に思わず絶句
運動場の横に停まっていた車
子どもの小学校には、保護者用の駐車場がありません。
運動会の日も「車での来校はご遠慮ください」と事前に案内されていて、私たちも毎年歩いて学校へ向かっていました。
学校の外周には、車がすれ違うのも難しい細い道があります。そのため当日はPTAの交通係の方が立ち、校門付近に車が停まらないよう見守っていました。
徒競走が始まる少し前、その道の端に1台の乗用車が停まっているのが見えました。運転席には誰もいません。
しばらくすると、校内放送が流れました。
「校門横の道路に駐車されているお車の方、至急、お車までお戻りください」
続けて車の色とナンバーの下4桁が読み上げられます。
隣にいた夫が、急に顔を上げました。
「……あれ、親父の車じゃないか」
私も数字を聞いて気づきました。義父が長く乗っている車と同じ番号でした。
フェンス際にいた義両親
運動場の向こうを見ると、フェンスの近くに義母が立っていました。その隣にいた義父も放送を聞いたらしく、慌てて手を挙げます。
「すみません、うちの車です」
義父はそのまま校門へ向かいました。
私たちは、義両親が来ること自体を聞いていませんでした。後から聞くと、孫を驚かせようと思い、内緒で運動会を見に来たのだそうです。
ところが学校の近くまで来てから、駐車できる場所がないことに気づきました。少しだけなら大丈夫だろうと、校門横の道に車を置いてしまったようでした。
係の方は義父に、落ち着いた口調で説明していました。
「ここは車が通る道なので、駐車はできません。お車を移動してから、徒歩でお越しください」
「すみません。すぐ移動します」
義父は車に乗り込み、そのまま学校から離れていきました。
しばらくして戻ってきた義父に聞くと、少し離れた有料駐車場に停めて、そこから歩いてきたとのことでした。
帰り道で夫が伝えたこと
運動会が終わり、駅へ向かって四人で歩いていたとき、夫が義両親に言いました。
「来てくれるのはうれしいけど、次からは先に言ってよ。車で来られないって分かってたから」
義父は少し申し訳なさそうにうなずきました。
「驚かせようと思ったんだ。でも、あそこに停めたのはまずかったな」
義母も苦笑いします。
「来年は最初から電車で来るわ。駅から歩けばいいものね」
孫を喜ばせたいという気持ちはありがたいものでした。ただ、学校行事では多くの人が同じルールを守っています。
来年も見に来てくれるなら、今度は堂々と「行くよ」と連絡してもらえたらいいなと思っています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














