「考え方が古いんだよ、寝込んでる人に何を言ってるの」体調を崩した私に義母が声をかけた直後。夫と義妹が返した言葉
「私がやったほうが早い」と思っていた
義実家で親戚が集まる日は、いつのまにか私が台所を手伝うのが当たり前になっていました。
前日に義母から献立を聞き、必要なら買い物をして、当日は早めに義実家へ向かいます。誰かにはっきり決められたわけではありません。それでも、気づけば毎回同じ流れになっていました。
「うちは昔から、こういう日は嫁が手伝ってきたからね」
義母も、私を困らせようとして言っているわけではなかったと思います。自分も同じようにしてきたから、それが普通だと思っていたのでしょう。
だから私も、「今日はちょっとしんどいです」と言うより、黙って動くほうを選んでいました。
夫から「無理なら休んだら?」と言われても、私はいつも笑って返していました。
「大丈夫。行ったほうが早いから」
夫は心配そうな顔をしていましたが、結局は私の言葉を信じるしかなかったのだと思います。
義実家に着いてから、体調が悪くなった
ある行事の日、朝から少し体が重い感じはありました。それでも動けないほどではなく、私はいつものように夫と義実家へ向かいました。
ところが、台所で料理を並べたり食器を出したりしているうちに、だんだん気分が悪くなってきました。
夫が私の顔を見て、すぐに気づきました。
「やっぱり顔色悪いよ。もう休んで」
さすがに無理だと思い、その日は奥の部屋で横にならせてもらうことにしました。
しばらくして、襖が開きました。義母がこちらをのぞき込みます。
「まだつらい?でも、もうすぐみんな来るし……少しだけ手伝えない?」
私は反射的に体を起こそうとしました。
すると、ちょうど様子を見に来た夫が止めました。
「いや、今日はもう寝かせておいてよ。さっきより悪くなってるから」
その声を聞いて、台所にいた義妹も部屋まで来ました。
「そうだよ。考え方が古いんだよ、寝込んでる人に何を言ってるの」
義母は驚いたように二人の顔を見ました。
「そんなつもりで言ったんじゃないのよ」
「分かってる。でも今日は俺たちでやるから」
夫がそう言うと、義母もそれ以上は何も言いませんでした。
少しずつ、台所に立つ人が増えた
その一日で、義母の考え方がすべて変わったわけではありません。
ただ、その次の行事から夫が食器を運ぶようになり、義妹も「私こっちやるね」と自然に台所へ入るようになりました。
最初は義母も「そこまでしなくても」と言っていましたが、何度か続くうちに、それが新しい当たり前になっていきました。
私だけに「これお願い」と声がかかることも、少しずつ減りました。
先日も私が台所へ立とうとすると、義母が先に言いました。
「今日は座ってていいから。こっちはみんなでやるわよ」
その言葉を聞いたとき、変わったのは義母だけではなかったのだと気づきました。
「私がやったほうが早い」と、ずっと飲み込んできたのは私自身でもあります。
もっと早く「今日はできません」と言えていたら、ここまで無理を重ねずに済んだのかもしれません。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














