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2026.08.31(Mon)

「少しは給料上がったのか?」親戚のいつもの質問。だが、僕が言い返すと聞かれなくなった瞬間

「少しは給料上がったのか?」親戚のいつもの質問。だが、僕が言い返すと聞かれなくなった瞬間

集まるたび、最後は僕の仕事の話になった

親戚で集まると、なぜか最後は僕の仕事や収入の話になります。

ほかの家の子どもの進学や、家を買ったという話が一段落すると、その親戚がこちらを向くのです。

「で、仕事はどうなんだ?ちゃんとやれてるのか?」

「まあ、ぼちぼちです」

できるだけ軽く返しても、それで終わることはありませんでした。

「ぼちぼちじゃ困るだろ。まだ若いんだから、もうちょっと頑張らないとな」

悪気なく言っているのかもしれません。ただ、毎回のように言われると、さすがに疲れてきます。

ある正月には、お年玉の話にまで広がりました。

「甥っ子にも渡すんだろ?人数が増えると結構かかるぞ」

「まあ、そのへんは無理のない範囲で」

そう答えると、その人は少し笑って言いました。

「そうか。でも、お前ももう少し稼がないとな。お年玉で財布が空っぽになったら困るだろ」

周りに人もいたので、僕は「そうですね」と笑って流しました。

言い返したところで、正月の席が気まずくなるだけです。それ以上話したくない、という気持ちのほうが強くなっていました。

ところが後日、別の親戚と話していたとき、その人がお年玉についてこんなことを言っていたと聞きました。

「うちは少なめだけど、まあいいだろ。お年玉なんて人それぞれだし、比べるもんじゃないよ」

思わず「え?」と聞き返しました。

僕には「もっと稼がないと」と言っていた人が、自分のお年玉については「人それぞれ」と話していたのです。

少しモヤッとはしました。でも、その言葉自体は間違っていないと思いました。

「それ、僕もそう思います」と返した

次に親戚で集まったとき、案の定、その人はまた僕の仕事の話を始めました。

「最近どうなんだ?少しは給料上がったのか?」

いつもなら曖昧に笑って終わらせるところでした。

でも、その日は少しだけ言ってみようと思いました。

「そういえば前に、お年玉なんて人それぞれで、比べるものじゃないって言ってたそうですね」

相手が一瞬、きょとんとした顔をしました。

「ん?ああ……まあ、そんなこと言ったかな」

「僕、あれいい言葉だなと思ったんです」

そこで少し間を置いてから続けました。

「仕事も収入も、たぶん同じですよね。人それぞれですし」

怒って言ったわけではありません。

ただ、毎回同じことを聞かれてしんどかった気持ちは、少しだけ込めたつもりです。

相手は「ああ……まあ、そうだな」と言って取り皿に目を落としました。

それからすぐ、隣にあった料理の話に変わりました。

僕もそれ以上は何も言いませんでした。

それ以来、収入の話はされなくなった

その後も、親戚づきあいは変わっていません。

法事や正月には顔を合わせますし、会えば普通に「元気か」と声をかけられます。こちらも「元気ですよ」と返します。

ただ、仕事や収入について細かく聞かれることはなくなりました。

あの日、僕が言ったことで相手がどう思ったのかは分かりません。

でも、少なくとも「その話はあまりしたくない」ということは伝わったのだと思います。

今でも甥にお年玉を渡すとき、あの言葉を思い出すことがあります。

「人それぞれだから、比べるものじゃない」

誰がいくら渡したかより、無理のない範囲で気持ちよく渡せればそれでいい。

そして仕事や収入だって、本当は同じなのかもしれません。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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