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2026.09.06(Sun)

「電車の中で懸垂するなんて」空席だらけの車内。だが、乗客の行動に驚いた瞬間

「電車の中で懸垂するなんて」空席だらけの車内。だが、乗客の行動に驚いた瞬間

空いた車内に、隣の車両から男性が入ってきた

八年ほど前、平日の昼間に電車へ乗っていたときのことです。

車内はかなり空いていて、乗客は私を入れて五人ほど。窓の外には田んぼや住宅が流れていて、車内には走行音だけが響いていました。

途中で、隣の車両から六十代くらいの男性が入ってきました。ジョギングにでも行くような動きやすそうな服装で、席はたくさん空いているのに座ろうとはしません。

男性は私から少し離れたところで立ち止まると、つり革の上にある金属のバーへ両手を伸ばしました。

何をするのだろうと思って見ていると、次の瞬間、男性の体がすっと持ち上がったのです。

懸垂でした。

一回、二回と、ゆっくり体を上げては下ろしていきます。あまりに突然だったので、私は思わず回数を数えていました。

十回まで終えても、男性はほとんど息を乱していませんでした。

ほかの乗客も何人かちらりと男性を見ていましたが、誰も声をかけません。

私も、安全なのだろうかとは思ったものの、突然のことで何と言えばいいのか分からず、そのまま座っていました。

終わったと思ったら、また腕を上げた

ようやく終わったと思ったところで、男性は床に降り、肩を軽く回しました。

ところが、そのまま席に座るわけではありません。

少し離れた場所へ移ると、また上のバーにつかまり、同じように懸垂を始めました。

こちらも十回ほど続けると、男性は何事もなかったように床へ降りました。

ちょうど次の駅が近づき、私は「ここで降りるのかな」と思いました。

しかし男性はホームへ向かう扉の前には立たず、車両同士をつなぐ扉を開け、そのまま次の車両へ歩いていきました。

連結部のガラス越しに見ていると、男性は向こうの車両でも立ち止まり、また両腕を上げたように見えました。

電車が駅に止まっても、男性が降りる姿はありませんでした。

私は座ったまま、「あの人は何両ぶん続けるつもりなのだろう」と考えていました。

騒いでいたわけでも、誰かに話しかけていたわけでもありません。ただ黙々と懸垂をして、終われば次の場所へ移っていく。その光景があまりにも珍しく、八年たった今でもはっきり覚えています。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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