「ここが最後じゃないの?」レジの列の切れ目に入った女性。だが、店員さんの説明で気づいた勘違い
列の切れ目に入ってきた女性
土曜日の昼前、夕飯の材料をまとめて買おうとスーパーへ行きました。
レジには長い列ができていて、私は冷凍食品の入ったかごを持ちながら、少しずつ進むのを待っていました。
列は途中で通路を横切っていました。そのため、買い物中の人が通れるよう、列の途中だけ少し広く間が空けられていたのです。
私はその切れ目のすぐ後ろで待っていました。
すると、近くの棚を見ていた年配の女性が、空いているところへ横から入ってきました。
ここが最後尾だと思ったのかもしれません。それでも、このままでは私より前に並ぶことになります。
少し迷ってから、私は声をかけました。
「すみません。列、後ろまで続いてますよ」
女性は驚いたように振り返りました。
「えっ、ここが最後じゃないの?」
「ここは通路を空けてるだけみたいです。最後尾はあちらですよ」
私が後ろを示すと、女性もそちらを見ました。ただ、すぐには動きません。
「そうなの?こんなに空いてるから、ここからだと思ったわ」
「分かりにくいですよね。でも、後ろにも皆さん並んでるので…」
強く言うつもりはありませんでしたが、後ろにはまだ何人も待っています。どう伝えようか迷っていると、近くのレジの店員さんがこちらに気づきました。
店員さんが示した場所
店員さんは目の前のお客さんの会計を終えると、女性へ声をかけました。
「お客様、最後尾はあちらになります」
女性は通路の空いた部分を見ながら言いました。
「でも、ここだけ空いてたから分からなかったのよ」
店員さんはうなずき、落ち着いた声で答えます。
「そうですよね。ここは通路なので、列を少し空けていただいているんです」
そして、列の後ろを手で示しました。
「恐れ入りますが、あちらからお並びいただけますか」
女性は改めて後ろを確認すると、「あら、そういうことだったのね」と小さく息をつきました。
「ごめんなさい。気づかなかったわ」
私にも軽く頭を下げ、そのまま最後尾へ向かっていきました。
店員さんは何事もなかったように次のお客さんの会計を始めました。
しばらくして私の番になり、かごを台に置いたとき、小声で伝えました。
「さっき、ありがとうございました」
店員さんは少し笑って、「いえ、大丈夫ですよ」と返してくれました。
女性も最初から割り込むつもりだったわけではなかったのかもしれません。それでも、並んでいる側からは声をかけづらいものです。
感情的に責めることなく、状況だけを伝えてくれた店員さんの対応が印象に残った出来事でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














