「私が見間違えたんでしょうか」10%引きのワンピースを買ったはずが通常価格に。売り場の札を見て分かった理由
レシートに割引が入っていなかった
買い物を終えて店を出たあと、何となくレシートを確認して、私は足を止めました。
さっき買ったワンピースが、10%引きになっていなかったのです。
そのワンピースを見つけたのは、店内のラックでした。
前に掛かっていた一着のそばに「10%引き」の札があり、その後ろには同じ型の商品が何着か並んでいました。
私は札の近くにあった一着を試着しました。ただ、着てみるとボタンが少し固く、外すのに手間取りました。
それに気づいた店員が声をかけてくれました。
「あ、ちょっと固いですね。同じものがありますので、新しいほうをお持ちしましょうか」
「いいんですか?じゃあ、お願いします」
店員は奥から同じ型のワンピースを持ってきました。私はてっきり、同じ商品なら同じ10%引きだと思っていました。
ところが会計後のレシートには、割引の記載がありません。
気になって店へ戻ると、先ほどとは別の店員がレジに立っていました。
「すみません。さっきこれを買ったんですけど、10%引きの表示でしたよね?」
レシートを見せると、店員は商品を確認してから答えました。
「あちらの10%引きは、売り場に出ている一着だけなんです。こちらは在庫からお出しした商品なので、通常価格になります」
そこで初めて、私は割引が一着だけに付いていたことを知りました。
「そうだったんですか。でも、その説明は聞いていなくて…。10%引きの表示でしたよね? 同じものに替えてもらったので、そのまま割引になると思っていました」
店員は少し困った表情になりました。
「そうですよね…。少々お待ちいただけますか」
店長と確認して分かったこと
しばらくすると、店長が出てきました。
事情を聞いた店長は、その場でどちらが正しいと決めつけず、
「売り場の表示を一緒に確認させていただいてもいいですか」
と言いました。
三人でラックへ戻ります。
店長は「10%引き」と書かれた札を手に取り、周囲の表示も確認しました。
しかし、そこには「この一着のみ」「展示品のみ」といった説明はありませんでした。
店長は札を見たまま、少し考えてから言いました。
「これだと、同じ商品も全部10%引きだと思いますよね」
そして私に向き直りました。
「申し訳ありません。交換した時点で割引対象ではなくなることも、こちらからお伝えできていませんでした。今回は10%引きで対応いたします」
私はようやく事情が分かり、ほっとしました。
「私も、自分が札を見間違えたのかと思っていました」
「いえ、これは分かりにくかったです。申し訳ありませんでした」
レジに戻ると差額を返してもらい、新しいレシートには10%引きがきちんと記載されていました。
そのあと店長は再び売り場へ向かい、割引の札に「この一着のみ対象」と分かる説明を加えていました。
最初から誰かが嘘をついていたわけではありません。店側では分かっていた条件が、客には伝わる表示になっていなかっただけでした。
ほんの一言でも条件が書かれていれば、私も勘違いせずに済んだはずです。買い物では、店側にとって当たり前のことほど、きちんと伝える必要があるのだと感じた出来事でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














