「使ったのは少しだけよ」祖父が亡くなってから大きな買い物を続けた叔母。だが、弁護士の示した記録に言葉を失った瞬間
祖父が亡くなってから続いた大きな買い物
夫の祖父は、義母の弟にあたる叔父の家族と同居していました。
祖父が亡くなってから、叔父の妻である叔母の暮らしぶりが急に華やかになりました。
自宅の改装に新しい車、さらに息子へのマンションまで、大きな買い物が次々と続いたのです。
改装が終わると、叔母は親戚を順番に家へ招きました。
私と夫が訪ねた日の昼、新しくなった居間は見違えるほど広くなっていました。ソファに座る私たちに、叔母は得意げに話し始めました。
「見て、ここ。壁を抜いて広くしたの。やっぱりこれくらいないとね」
「すごいですね。息子さんにもマンションを買ってあげたんですよね?」
夫が尋ねると、叔母は嬉しそうにうなずきました。
「そうなのよ。あの子もいい歳だもの。親として当然でしょう」
ただ、私たちには気になることがありました。
祖父のお金がどうなっているのか、義母には何の説明もなかったのです。
大きな買い物が続いている一方で、祖父の預金の使い道は分からないままでした。
その後、遺産の話し合いで義母が叔母に尋ねました。
「ねえ、お義父さんのお金、どうなっているのか教えてくれる?」
すると叔母は、あっさりと言い返しました。
「ずっと一緒に暮らしてきたのは私よ。少しくらい使って何が悪いの」
あまりに堂々とした返事に、私は驚きました。
義母もそれ以上は言い返せず、話し合いは進みませんでした。
弁護士が机に広げた引き出し記録
納得できなかった義母は、弁護士に相談しました。
弁護士は祖父の口座の引き出し記録を取り寄せ、次の話し合いで確認することになりました。
当日、私と夫、義母は弁護士の事務所の会議室で、叔母と叔父に向かい合って座っていました。
叔母は席に着くなり、あきれたように言いました。
「弁護士さんまで頼むなんて、大げさね。使ったのは少しだけよ」
その言葉を聞いた弁護士は、落ち着いた様子で机の上に書類を広げました。
「引き出しの記録は、すべて取り寄せました」
そして、記録を指しながら続けました。
「亡くなる前後に、かなり大きな額が引き出されています。少しだけ、という金額ではありませんね」
叔母は一瞬、言葉に詰まりました。
「そ、それは…家のことにも使ったし…」
弁護士は記録に目を落としたまま、静かに尋ねました。
「そうでしたか。では、そのお金を何に使ったのか、詳しく教えていただけますか?」
叔母は何も答えませんでした。
「引き出した記録だけでは、使い道までは分かりません。相続人の皆さんで話し合うためにも、一つずつ確認していく必要があります」
さっきまで笑っていた叔母の顔から、すっかり笑みが消えていました。
机の上の記録をじっと見つめ、何か言おうと口を開きかけましたが、結局、そのまま黙りこんでしまいました。
隣に座る叔父も、深くうなだれたままです。
義母は二人を見つめ、ようやく少し安心したように息をつきました。
帰り道、少し先を歩いていた夫が振り返りました。
「おじいちゃんのお金のこと、やっとちゃんと見てもらえた気がする」
私は静かにうなずきました。
まだ確認しなければならないことは残っています。それでも、曖昧なままになっていたお金の話を、ようやく記録をもとに進められるようになったのです。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














