「私も、あと1人だけって言われたんです」PTA役員の集まりで発覚したママ友の勧誘方法。初めての集まりで耳を疑った一言
断りづらかったママ友からの電話
夕食の片づけを終え、居間でひと息ついていたときのことです。
子ども同士が同じクラスのママ友から、「ちょっと相談があるんだけど」とメッセージが届きました。
子どものことかと思って電話をかけると、話はPTAの学年委員についてでした。
ママ友は役員集めを任されていて、必要な人数がそろわなければ選挙になるとのことでした。
「実は、あと1人だけ足りなくて。お願いできないかな?」
突然のお願いに、私は少し戸惑いました。
「うーん、うちも今ばたばたしてるから…。ちょっと考えてもいい?」
すると、ママ友は少し強い口調で言いました。
「でも、子ども3人いるのに、役員ってまだ1回しかやってないよね?そろそろやってもいいんじゃない?」
確かに、これまで役員を引き受けたのは1回だけです。ただ、そんなふうに言われるとは思っていませんでした。
「それはそうなんだけど…」
「あと1人決まれば選挙しなくて済むから。お願いできない?」
そこまで頼まれると、断るのも気まずくなってしまいます。
結局、私は「わかった。やります」と返事をしました。
「本当?ありがとう!助かった!」
ママ友はうれしそうでしたが、私は電話を切ったあとも、どこか納得できない気持ちが残っていました。
役員の集まりで分かったこと
最初の役員の集まりは、昼の小学校の会議室で開かれました。
長机を囲んで保護者たちが座り、ママ友は私の向かいの席で配られた紙をそろえていました。
「みなさん、引き受けてくださってありがとうございます。無事に集まってよかったです」
ママ友がそう挨拶したとき、隣に座っていたママが小さな声で話しかけてきました。
「私も、あと1人だけって言われたんです」
私は驚いて隣のママを見ました。
「えっ、私もそう言われましたよ」
「そうなんですか?じゃあ、あの……」
私たちの会話が聞こえたのか、近くに座っていた別の保護者も口を開きました。
「あれ、私も同じです。あと1人だからって頼まれました」
思わず顔を見合わせました。
何人もの保護者が、同じ言葉で役員を頼まれていたのです。
すると、隣のママがママ友に尋ねました。
「あの、ちょっといいですか?私たち、みんな『あと1人』って聞いてるんですけど…」
ママ友は、紙をそろえていた手を止めました。
「ほかの人にも、そう言ってお願いしてたんですか?」
ママ友はすぐには答えませんでした。
少し気まずそうに視線を落とし、何か言おうとしたものの、そのまま黙ってしまいました。
会議室も静かになりました。
私は、あの電話で何度も「あと1人」と言われたことを思い出していました。
役員を集めるのが大変だったのは分かります。でも、あの言葉を信じて引き受けた身としては、やはり複雑な気持ちでした。
集まりが終わると、隣のママが声をかけてくれました。
「なんだか、同じように頼まれてたんですね。これからよろしくお願いします」
「そうですね。こちらこそ、よろしくお願いします」
お互いに苦笑いしながら、少しだけ気持ちが軽くなりました。
その後、私たちは連絡を取り合いながら、学年委員の仕事を最後までやり通しました。
ただ、あの電話のことは今でも忘れられません。
ママ友からのメッセージには、今では必要なことだけを返すようにしています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














