「あれ、また普段着ばっかり?」おさがりに注文をつけるママ友。フリマアプリで発覚した事実に、私は譲るのをやめた
お礼のあとに続いた注文
娘が保育園に通っていたころ、よくお迎えの時間に顔を合わせるママ友がいました。
子ども同士が同じクラスで、入園して間もなく話すようになった人です。
ある日、そのママ友から声をかけられました。
「娘ちゃん、背が伸びるの早いよね。もう着られない服とかあったら、うちにもらえない?」
ちょうどサイズアウトした服があったので、私は譲ることにしました。
毛玉を取ってアイロンをかけ、まだきれいなものだけを紙袋に入れて渡すと、ママ友は「ありがとう、助かる!」と喜んでくれました。
私も、捨てずに使ってもらえるならうれしいと思っていました。
ところが、それからは顔を合わせるたびに服を催促されるようになったのです。
「また着られなくなった服、出てない?」
最初は気軽に応じていましたが、だんだん負担に感じるようになりました。
そんなある日、いつものようにおさがりを持っていくと、ママ友は紙袋の中を見て、少し不満そうな顔をしました。
「あれ、また普段着ばっかり?」
「うん。娘がよく着てた服だけど、まだきれいだよ」
「ブランドの服とかはないの?普段着はうちにもあるから、そっちのほうがありがたいんだけど」
「ああ、そうなんだ……」
思わず返事に困ってしまいました。
こちらが好意で譲っているものなのに、服の種類まで指定されるとは思っていなかったからです。
フリマアプリで見つけた見覚えのある服
それから数日後、フリマアプリで子ども服を眺めていたときのことです。
何気なく見ていた出品写真の中に、見覚えのある黄色いカーディガンがありました。
気になって写真を拡大すると、裾のほつれを私が縫い直した跡が写っています。
「これ、私があげた服じゃない…?」
出品者のページを確認すると、ほかにも私がママ友に渡した服が何着も並んでいました。
どうやら、譲った服をフリマアプリに出品していたようです。
ブランドものを欲しがっていたのも、売るためだったのかもしれません。
もちろん、一度あげた服なので、その後どうするかは相手の自由です。
ただ、子どもに着せてもらえると思って、わざわざ手入れして渡していたので、正直ショックでした。
そして次にお迎えで会ったとき、ママ友はまた声をかけてきました。
「この前もらった服、もう着られなくなっちゃって。また何かあったらちょうだいね」
「ああ、ごめん。もう服はあげられないかな」
「え、そうなの?まだ小さくなった服あるんじゃない?」
「うん、あるんだけど…。実はこの前、フリマアプリで見かけたんだよね」
私はスマートフォンを取り出し、黄色いカーディガンの出品ページを見せました。
「これ、前に渡した服だよね?」
ママ友は画面を見て、一瞬言葉に詰まりました。
「……あ、うん」
「売るのが悪いって言いたいわけじゃないんだけど、着てもらえると思って譲ってたから、ちょっとびっくりしちゃって」
「……そうだったんだ」
ママ友は気まずそうに視線をそらしました。
「だから、これからは自分で出品しようと思って」
私がそう伝えると、ママ友は小さくうなずきました。
「……わかった。ごめん、ちょっと急いでるから。またね」
そう言うと、足早に門の前から立ち去っていきました。
少し離れたところで話していたほかのお母さんたちが、こちらを見て顔を見合わせていました。
それ以来、そのママ友からおさがりを頼まれることはなくなりました。
残っていた娘の服は、子ども服を探していた別の知り合いに譲ることにしました。
「わあ、きれいにしてあるね。大事に着せるね」
そう言って喜んでもらえたときは、私もうれしくなりました。
おさがりを譲るのは、相手に喜んでもらいたいからこそ。無理をしてまで続ける必要はないのだと感じた出来事でした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














