「虫がついていたので、お返ししますね」娘のおさがりを段ボール2箱分くれた知り合いのママ。だが、母が返却に行った結果
断りきれなかったおさがり
出産から少したち、私は娘を連れて実家で過ごしていました。
ある日、買い物の帰りに、昔から付き合いのある知り合いのママとばったり会いました。
久しぶりに話をしていると、娘を見た知り合いのママが声をかけてきました。
「女の子なんだね。そうだ、うちのお姉ちゃんの服、もらってくれない?」
「えっ、いいの?」
「下の子が男の子だから、もう着なくて。結構あるんだけど」
「そんなにあるなら、悪いよ」
「全然!うちも片づくから助かるの」
正直、どんな服なのかも分からず、少し迷いました。
ただ、昔からの付き合いもあって、それ以上は断れませんでした。
数日後の昼、知り合いのママが実家まで服を持ってきてくれました。
ところが、玄関に置かれたのは大きな段ボール箱が2つ。
「こんなにたくさん?」
「そうなの。いらないのは捨てちゃっていいから!」
「ありがとう。でも、ちょっと中を見てもいい?」
「ごめん、もう行かなきゃ。またね!」
そう言うと、知り合いのママは車に乗って帰ってしまいました。
娘を抱いたまま見送った私は、玄関に残された2箱を見て、どうしたものかと困ってしまいました。
箱の中身を見た母が取った行動
その後、段ボールを開けてみると、中には着古した派手な服がぎっしり詰まっていました。
しみがついているものもあり、娘に着せられそうな服はなかなか見つかりません。
さらに、服を一枚ずつ確認していると、思わず手が止まりました。
小さな虫の幼虫が、ところどころについていたのです。
「えっ…何これ」
慌てて服を箱に戻しました。
娘の服に虫が移ってしまったら困りますし、この大量の服を処分するのも一苦労です。
どうすればいいか分からず母に相談すると、母も箱の中を確認して驚いていました。
「これはちょっと困るね…」
「捨てていいって言われたけど、虫までいるとは思わなくて」
すると母が言いました。
「事情を話して、返したほうがいいんじゃない?」
私もそう思いましたが、自分からは言い出しにくく、母に一緒に来てもらうことにしました。
母は服をビニール袋にまとめ、口をしっかり結んでから段ボールに戻しました。
翌日の昼、私たちは娘を連れて、知り合いのママの家を訪ねました。
玄関に出てきた知り合いのママは、持ってきた2箱を見て不思議そうな顔をしました。
「あれ、どうしたの?」
「すみません。いただいた服なんですけど…」
私が言いかけると、知り合いのママは少し困ったように言いました。
「ああ、合わなかった?いらなかったら捨ててくれてよかったのに」
すると、隣にいた母が口を開きました。
「虫がついていたので、お返ししますね」
「えっ、虫?」
知り合いのママは驚いた表情で、段ボールに目を落としました。
母は落ち着いた口調で続けました。
「服のあちこちについていたんです。ほかの服にもついているかもしれないので、一度確認したほうがいいと思いますよ」
知り合いのママはしばらく黙っていましたが、やがて小さくうなずき、段ボールを受け取りました。
それ以上のやり取りはなく、私たちはそのまま帰宅しました。
その日以来、知り合いのママからおさがりの話を持ちかけられることはなくなりました。
帰宅後、私は母に「一緒に来てくれてありがとう」と伝えました。
そして、新しく買った小さな服に娘を着替えさせながら、あのとき母が一緒にいてくれて本当によかったと思いました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














