「もう実家帰る!迎えに来るなよ!」と喧嘩のたびに嘘をつく夫。私の返信の三分後、慌てて帰宅し最後は頭を下げた
喧嘩のたびに届く文面
夫は喧嘩のたび、実家に帰るという嘘の文面をスマホで送ってきます
私は結婚して数年になる主婦です。
夫は、言い争いになるたびに家を飛び出し、あとから私のスマホにメッセージを送りつけてきます。
その日も、些細なことがきっかけで口論になり、夫は荒い足音を残して出ていきました。
数分後、スマホが震えました。
夫からのメッセージです。いつものように、近所の店で時間をつぶしながら打っているのでしょう。
「もう実家帰る!迎えに来るなよ!」
続けて、もう一通届きました。
「今、実家に向かってる!」
私は返信せず、いつもの芝居にうんざりしてスマホを見つめました
画面に並んだ文字を見るのは、もう何度目でしょう。
結婚したばかりのころは、本当に怒らせたと慌て、必死に謝って引き止めたものです。
夫を探しに出たこともありました。
けれど、夫が実際に実家へ帰ったことは一度もありません。
行き先はいつも家の近くの店で、私が折れて謝るのを待ち、数時間後にはけろりと帰ってくるのです。
返信しなければ『見捨てた』と責められ、結局は私が先に謝る。
そんな流れが、ずっと続いてきました。
ソファに座った私は、返信を打つ気になれませんでした。
芝居に付き合うのは、もううんざりでした。
「またこの文面。もう何度目なの。」
その日だけは違いました
夫が泊まりに行くと義母に伝え、夫にも返信しました
それでも、その日の私はスマホを置きませんでした。開いたのは、義母の連絡先です。
夫の母は世話好きで、私にも『息子がご迷惑をかけていませんか』と声をかけてくれる、しっかりした人です。
夫は昔から義母に頭が上がらず、母親に注意されると途端におとなしくなるところがありました。
私は義母に、短く書いて送りました。
『突然すみません。夫が今、そちらへ向かうと言って家を出ました。しばらく泊まると思いますので、よろしくお願いします』。
続けて、夫への返信を打ちます。
「お義母さんに、泊まると伝えたよ!」
『気をつけて行ってね』と添えて送信しました。
夫が自分から実家へ向かうと言い出した以上、私が謝って引き止める必要はありません。
今回は、夫の言葉をそのまま受け取ることにしたのです。
義母に叱られた夫は、玄関で私に頭を下げました
私が返信してから三分後、夫が慌てた様子で玄関に飛び込んできました。
どうやら、まだ家の近くにいたようです。顔色がすっかり変わっています。
『おい、母さんに知らせたってどういうことだ!』
『だって、実家に行くんでしょう?黙って泊まったら失礼じゃない』と私は答えました。
『いや、行くっていうか、その……』と夫が言いかけたとき、手にしたスマホが鳴り出しました。
画面を見た夫の動きが止まります。義母からの着信です。
夫は今にも泣きそうな声で通話に出ました。
受話口からは、義母の叱る声が私にも漏れ聞こえてきます。夫は何度も返事をしながら、すっかり小さくなっていました。
通話を終えた夫は、何か言い訳をしようとしては口ごもっていました。やがて、私に向かってこう繰り返しました。
「違うんだよ!俺が悪いんだよ!」
最初は何が違うのか分かりませんでしたが、少なくとも自分に非があったことは認めたようです。
スマホを下ろした夫は、すっかりうなだれていました。私は腕を組んで、静かに告げました。
「次はないからね。」
夫は私に向かって、深く頭を下げました。義母から叱られたこともこたえたのでしょう。それからというもの、実家に帰るという作り話を夫が口にすることはなくなりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














