tend Editorial Team

2026.07.01(Wed)

「将来の差って、結局は親の意識の差だと思うの」と教育マウントをとるママ友。数ヶ月後、試験の結果を見て状況が一変

「将来の差って、結局は親の意識の差だと思うの」と教育マウントをとるママ友。数ヶ月後、試験の結果を見て状況が一変

送迎のたびのマウント

そのママ友と顔を合わせるのは、いつも幼稚園のお迎えの時間だった。会うたびに、習い事や将来の話で私を上から見てくる人だった。

「日本語だけの環境って不安」

園庭でそう切り出され、私は返事に詰まった。彼女は子どもにバイリンガルの家庭教師をつけているのだと、得意げに胸を張った。

「将来の差って、結局は親の意識の差だと思うの」

遠回しに、私の子育てが甘いと言いたいらしかった。教育熱心なのは知っていたけれど、人の家庭と比べてまで自分を上に置きたいのかと、内心ため息が出た。

あえて争わなかった

ここで言い合っても、子ども同士は同じ園に通う仲だ。揉め事の種を撒くのは賢くない。

「そうなんだね、頑張ってるんだ」

私はそれだけ返して、話を切り上げた。彼女は満足そうに、また別の輪へと移っていく。

正直に言えば、言い返したい気持ちはあった。けれど、感情に任せて返したところで、得るものは何もない。

子ども同士の関係を考えれば、ここはこらえるのが一番だと、自分に言い聞かせた。

その頃、彼女が近隣でも指折りの有名私立を受験させるという話が、ママたちの間で広まっていた。

「うちは受かって当然」とでも言うような態度に、周りも腫れ物に触るように接していた。私は深入りせず、自分の子のペースだけを見ていた。

「あんまり気にしないほうがいいよ。子どもは子どもだから」

事情を知る別のママが、こっそりそう声をかけてくれた。その言葉に、少しだけ救われた気がした。我が家の子は、家でひらがなのドリルを広げては、書けた文字を誇らしげに見せてくる。比べるものではないと、改めて思った。

逃げるように帰る背中

合格発表の数日後、お迎えの園庭で、彼女の様子が一変していた。

あれほど自慢していた第一志望の私立に、お子さんは届かなかったらしい。ママたちが小声で交わす言葉の端々から、それが伝わってきた。

「おはようございます」

私が挨拶しても、彼女はうつむいたまま、目を合わせようとしなかった。

何か言いかけて、結局その口を閉じる。そして子どもの手を引いて、逃げるように門の外へと足を速めた。

次の日から、彼女はお迎えの輪にいなくなった。あれだけ繰り返していたマウントの言葉も、ぴたりとやんだ。

「結局、合う合わないだよね。どんな教育でもさ」

そばにいたママが、誰にともなくそう呟いた。私は黙って頷きながら、争わずにやり過ごした自分の選択は、間違っていなかったのだと静かに思った。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.07.01(Wed)

「生活レベル、品定めしてる感じだったよ」子供をいつも預けてきたママ友。だが、ママ友の本性に思わず背筋が凍った
tend Editorial Team

NEW 2026.07.01(Wed)

「お前はちっぽけだ!」サッカーW杯でブラジルに逆転負けを喫した日本代表が直面した言葉の応酬とリスペクトの重要性
tend Editorial Team

NEW 2026.07.01(Wed)

亀梨和也さんと田中みな実さんの結婚報道から考える現代の「個人のこだわり」と「家庭の調和」のバランスをめぐる賛否の視点
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.04.28(Tue)

「また服が裏返しのままなんだけど!」何度注意しても服を裏返しに脱ぐ夫。だが、私の仕返しで態度を改めた話
tend Editorial Team

2025.09.08(Mon)

【歓喜】Xで話題のゆで卵早見イラストが超有能!?5分〜12分の目安時間がこれ1枚で解決!?
tend Editorial Team

2025.12.21(Sun)

50代で手放して見つけた本当の豊かさ 60代が実感する「やめてよかった」習慣と心地よい暮らしの整え方
tend Editorial Team