「今、ゲーム配信中なんだけど」夜中の騒音を注意しても開き直る隣人。だが、録音していることを伝えると態度が一変
静けさが続かなかった隣の部屋
僕がマンションの隣の部屋の騒音に悩まされ始めたのは、3年くらい前の秋でした。
隣にはひとり暮らしの男性が住んでいるはずなのですが、夜中になると突然、大きな声が聞こえてくるのです。
「なんでそこで外すんだよ、下手くそが」
どうやらゲームをしているようで、こうした暴言のあとには、壁を強くたたくような音が響きました。
ひどいときには壁の時計がかすかに揺れるほどで、次はいつ音がするのかと気になり、なかなか眠れません。
さすがに我慢できなくなり、管理人さんに相談しました。
「夜中に大声が聞こえてきて、壁をたたく音もするんです。注意してもらえませんか」
「分かりました。お隣にはこちらから伝えておきますね」
管理人さんが対応してくれたおかげか、それからしばらくは静かな夜が続きました。
これで安心して眠れると思っていたのですが、3か月ほどたったころ、また夜中に「バアン!」という音が響いたのです。
その後も大声と壁をたたく音が続き、僕は枕元にノートを置いて、音がした日付と時間を書き留めるようになりました。壁越しに聞こえる声も録音しておきました。
録音の存在を伝えると、隣人の態度が変わった
何度も眠れない夜を過ごしたある晩、僕は思い切って隣の部屋のインターホンを鳴らしました。
「誰?今いいところなんだけど」
スピーカー越しに不機嫌そうな声が聞こえます。
「隣の部屋の者です。すみません、少しお話しできますか」
しばらくするとドアが細く開き、首にヘッドホンをかけた男性が顔を出しました。
「何ですか?」
「夜中に大きな声と壁をたたく音が聞こえてくるんです。もう少し静かにしてもらえませんか」
すると男性は、面倒くさそうな顔をしました。
「今、ゲーム配信中なんだけど。多少は仕方ないでしょ」
「そうなんですね。でも、こちらの部屋までかなり響いていて、眠れないんです」
男性は僕をじろりと見ました。
「そういえば、前に管理人が来たのも、そっちが言ったから?」
「はい。一度注意していただいたんですけど、また続いているので」
「いや、そんなこと言われても。そもそも壁が薄いんじゃないの?」
男性はそう言うと、話を終わらせるようにドアを閉めかけました。
このままでは、また同じことが続くかもしれない。そう思った僕は、最後に一つだけ伝えることにしました。
「実は、音がした日と時間を記録しているんです。声も録音しています」
「……録音?」
男性の手が止まりました。
「はい。次は、管理会社に録音を渡します」
そう伝えると、男性はしばらく黙ったまま僕を見ていました。
先ほどまでの強い口調は消え、何か言いかけたものの、結局何も言わずに静かにドアを閉めました。
僕もそれ以上は何も言わず、自分の部屋に戻りました。
それ以来、隣から大声や壁をたたく音が聞こえることはなくなりました。
廊下ですれ違うと、男性は僕と目を合わせず、うつむいて部屋へ入っていきます。
少し気まずさはありますが、今では夜中に音で起こされることもなく、朝までぐっすり眠れています。
できれば直接注意するようなことはしたくありませんでした。それでも、記録を残していたことで、落ち着いて自分の状況を伝えられたのだと思います。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














