「家の洗剤で洗えば落ちるでしょ?」と借りたドレスを汚して笑うママ友。代金を請求すると、ママ友は白旗を上げた
玄関で返された紺のドレス
ママ友は汚れたドレスを、笑いながら玄関で返してきました
少し前、同じ園に子どもを通わせるママ友に、私はとっておきの紺色のドレスを貸しました。
お迎えのたびに立ち話をする間柄で、「出かける日に着る服がなくて」と困り顔で頼まれたのです。
「汚さないように気をつけるから。」という言葉を、疑いもせずに信じていました。
それから十日ほどたったある日、ママ友がドレスを返しに我が家へやってきました。
ところが、笑顔で差し出された紙袋の口から、茶色い汚れがついた紺色の布がのぞいていました。
ママ友は気まずそうな様子もなく、あっけらかんと言いました。
「家の洗剤で洗えば落ちるでしょ?」
私は染みを見つめ、気まずさから何も言えずにいました
私は紙袋からドレスを引き出し、両手で広げて持ち上げました。
胸元には茶色い染みが輪のように広がり、すそには泥がはねたような黒い点が並んでいました。
言い返したくても、ママ友とは翌日もお迎えの場で顔を合わせます。
ここで強く言えば、園での付き合いが気まずくなってしまうかもしれません。私は口を一文字に結んだまま、ドレスを見つめていました。
ママ友は私の困った顔など気にも留めず、玄関先で平然としていました。
「ちょっと汚れただけでしょ。」
「こんな染み、すぐ取れるって。」
染みを前にして口を開いた私
私は家では落とせない染みだと告げ、レシートを送ると伝えました
軽い調子のその声を聞いて、胸の奥がじわじわと熱くなりました。
ここで笑って流したら、この先も同じことを繰り返されるかもしれません。
私はゆっくり息を吸い、ドレスを胸の前に持ったまま、ママ友をまっすぐ見ました。
「家で洗うと染みが広がるの。」
大切なドレスなので、無理に自宅で洗って生地を傷めたくありませんでした。
専門店に染み抜きを依頼し、かかった費用をママ友に負担してもらおうと考えました。
「染み抜きの店のレシート、送るね。」
後日ママ友は請求どおりに払い、気軽に近づいてこなくなりました
それまで笑っていたママ友の表情が一変し、口もとがこわばりました。
「えっ、私が払うの?」
「借りた物を汚したら弁償だよ。」
ママ友は何か言いかけましたが、結局何も言わずに帰っていきました。
数日後、クリーニング店で染み抜きをしてもらい、レシートの写真を送ると、「染み抜きだけで六千円もするの?」「せめて半分は持ってよ」と、不満を訴える返信が何通も届きました。私は振込先の口座と金額だけを伝え、それ以上のやり取りはしませんでした。
それから一週間ほどして、ママ友は請求どおりの金額を振り込んできました。あれほど支払いを渋っていましたが、最終的には全額を負担してくれたのです。
染み抜きを終えたドレスは、幸いにも元どおりのきれいな状態に戻りました。それ以来、ママ友はお迎えの場でも軽く会釈をするだけになり、物を貸してほしいという話も出なくなりました。
笑って流さず、はっきり伝えて本当によかったと思っています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














