「ペンどこ行った?」と使った物を出しっぱなしで私に探させる夫。貯金箱を指さすと、財布を開いた夜
探し物ばかり頼ってくる夫
夫は使った物を戻さず、毎回私に探させます
休日の朝、リビングに夫の声が響きました。
「ペンどこ行った?」
夫が探しているのは、ほんの十分前に自分で使っていたペンです。
「さっき、あなたが使っていたよ。」
そう返しても、夫は「そうだったっけ?」と首をかしげるだけ。
結局、私がテーブルの下の隅から拾い上げることになります。
夫は昔から、使った物を元の場所に戻しません。
ハサミも爪切りも耳かきも、使ったその場に置きっぱなしです。そして次に見つからなくなると、決まって私に聞いてくるのです。
注意しても、「あとで片付けるつもりだった」「そこにあると思った」と言い訳が返ってくるだけ。毎日何度も続く探し物に、私の我慢は限界でした。
私は豚の貯金箱を買い、探させるたびに500円と決めました
このままでは身が持ちません。
そこで私は、百円ショップで透明な豚の貯金箱を買ってきて、リビングのテーブルの真ん中に置きました。
「探させるたびに、500円玉を入れてください。」
そう宣言した私に、夫は余裕たっぷりの顔で笑いました。
「えー、探せばすぐ出てくるって。」
どうせ今まで通りだろうと高をくくっているのでしょう。
けれど、物の置き場所を覚えていないのは夫のほうです。私は黙ってうなずき、次に夫が探し物を頼んでくるのを待つことにしました。
豚の貯金箱を置いた夜
探し物を始めた夫に、私は黙って貯金箱を指さしました
その夜のことです。夫はまたしても、棚の前で何かを探し始めました。
「あれ、メガネ拭きどこ?」
夫がそう言うと、私は何も言わずにテーブルの上を指さしました。
そこには、透明な豚の貯金箱が置いてあります。
夫は私と貯金箱を二度ほど見比べ、ばつの悪そうな顔で財布を取り出しました。
「……はい、500円。」
渋々つまみ出した硬貨が、豚のお腹にチャリンと落ちます。小気味よい音が、静かなリビングに響きました。
一か月で貯金箱は満杯になり、夫は物を戻すようになりました
それからというもの、夫が探し物を頼むたびに、豚のお腹は少しずつ重くなっていきました。
たかが500円と思っても、積み重なればばかになりません。一か月が過ぎるころには、透明な豚の中が硬貨でぎっしり埋まっていました。
「俺の今月の小遣いが……!」
減っていく財布の中身と、重くなっていく貯金箱を見比べて、夫はがっくりと肩を落としていました。
以来、夫から探し物を頼まれることはなくなりました。ハサミもペンも、使ったあとは自分で引き出しに戻すようになったのです。
「ハサミも戻したよ。」
貯まった硬貨で買った高級なケーキを前に、私は紅茶をいれました。
「ケーキ、おいしい!」
平和になったリビングで、今日も気持ちよく過ごせそうです。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














