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2026.05.26(Tue)

「私、いる必要あるかな?」ほとんどの社員がリモートワークしてる中出社している私→課長に直談判した結果

「私、いる必要あるかな?」ほとんどの社員がリモートワークしてる中出社している私→課長に直談判した結果

月初に配られる、私たちだけの当番表

私が勤める都内のIT会社では、社長命令で全社リモートワーク推奨の方針が出されました。

開発部署のメンバーは持ち出し用のノートパソコンを抱えて、あっという間に在宅へ切り替わっていきます。

隣の島まで、人の気配がふっと消えていきました。

けれどバックオフィスの私たちには、月初に毎月、紙の当番表が配られます。

昼休みの電話当番、郵便物の回収と投函、応接室の花の水替え。

日付の隣に名前がぎっしり書き込まれていて、当番に当たった日は有給を取れません。

誰かが急に休めば自動的に次の人が代打。後で別日に補填するルールも、ご丁寧に細かく決められていました。

外がほぼ無人なのに、当番表だけは厳格に回り続ける。

鳴らない電話の前で昼休みを潰す。

やっていることは前と同じなのに、フロアに人がいないぶん、行為の不毛さだけが鮮やかに浮かび上がってくるのです。

(私、いる必要あるかな?)

お弁当箱を開けても、向かいの席は無人。

昼休みの一時間は驚くほど長く感じられ、目の前の電話は一度も着信を知らせませんでした。

短い問いに返ってきた、上司の決まり文句

当番制を一番きつく感じたのは、ふとデスクを離れた瞬間でした。

お手洗いに立って戻ると、社内メッセージが点滅していることが何度もあったのです。

「今日の電話当番は誰ですか?」

差出人はいつも、出勤組の中の誰か。

鳴ってもいない電話を巡って、私たちは互いを監視し合っているような状態でした。

返信のたびに、胃のあたりがきゅっと縮む感覚があります。

さすがに耐えきれなくなり、私は意を決して直属の課長に直談判に向かいました。

電話は鳴っていない。社長は出勤していない。

それでも昼休みに席を立てない当番制は、本当に必要でしょうか。

短く、けれどはっきりと尋ねたつもりでした。課長は資料から目を上げないまま、ぽつりと返してきたのです。

「誰か出勤しなければならないから」

それは答えではなく、思考停止のテンプレでした。

なぜ誰かが出勤しなければならないのか、その先がぽっかり抜けています。

私はうなずくふりをして自席に戻り、引き続き当番表を眺めるしかありませんでした。

後になって思い返しても、あの当番制は誰のためのものだったのか、はっきりしないままです。

出勤した時間も、消毒した急須も、誰にも届かない郵便物の確認も、結局すべてが空回りでした。

胸に残ったモヤモヤだけが、今もときどき顔を出すのでした。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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