「そういう決まりだから」1年で済むはずの役員任期を勝手に4年に延長した町内会長→反論を封じられて呑み込んだ言葉
1年でいいと聞いて、引き受けた
町内役員の打診が来たとき、正直迷った。
もともとは2年任期の役職だったが、市の一斉更新と時期が重なった関係で「今回は1年でも構わない」と聞いていた。
それなら、と引き受けることにした。どうせ1年なら頑張れる、と思った。
1年間、集会の準備や近隣への連絡調整をこなした。楽ではなかった。集会のたびに資料を用意し、近所への連絡も一件ずつこなした。予定外の調整が入ることもあった。でも、終わりが見えていると思えば続けられた。任期が明けたら、次の担当者にきちんと引き継ごうと考えていた。
「続けるか」を確認しに行ったら
任期が近づいた頃、会長を訪ねた。「引き継ぎの準備をしてもいいか」という気持ちで向かった。
「もう1年やるなら、その後さらに2年やってもらう事になる」
言葉の意味をゆっくりたどった。続ける場合は、さらに3年追加。つまり最初の1年を含めると合計4年になる。
会長は続けた。
「そういう決まりだから」
丁寧な口調だったが、こちらの言い分を挟む隙がなかった。
「1年で終わると聞いていたんですが」と言おうとして、喉のあたりで言葉が止まった。会長の表情は変わらなかった。どこか当たり前のことを確認しているような顔だった。
帰り道、何が起きたのかをもう一度整理しようとしたが、うまくいかなかった。確認しに行ったはずなのに、気がつけば4年やる話になっていた。「そういう決まり」というなら、なぜ最初に聞いた話と違うのか。その答えは、今もまだ出ていない。
近所づきあいが、言葉を飲み込ませた
結局、何も言えなかった。もめた後の近所関係を想像すると、言葉が出なかった。この先何年も気まずくなる方が、4年続けるより辛いかもしれないと思い込んでしまった。強く言える性格なら、もう少し違う展開になっていたかもしれない。でも、性格はそう簡単には変えられない。
あれからすでに2年目に入っている。
最初に聞いた「1年でいい」という言葉と、今の状況の食い違いに、納得できる答えが出ないままでいる。誰かに相談しても、「続けるしかないよね」という答えが返ってくるだけだとわかっている。
間違ったことをされたわけではないのかもしれない。でも、最初の話とは違う。確認しに行くことで話が変わるなら、行かない方がよかったとも思う。
そのモヤモヤだけが、ずっと頭の隅に残り続けている。「もう1年やるなら」という言葉を、今でも時折思い出す。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














