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2026.07.24(Fri)

「深夜に音なんか出してないからな」町内会の集まりで否定する住人。だが、私が出したスマホで形勢逆転

「深夜に音なんか出してないからな」町内会の集まりで否定する住人。だが、私が出したスマホで形勢逆転

騒音トラブルで開かれた寄り合い

町内会の集まりが急きょ持たれたのは、深夜の騒音や路上駐車といったトラブルへの苦情が、あちこちから上がっていたためだった。

私自身、隣家から毎晩響く大音量の物音に眠りを妨げられ、ほとほと参っていた一人だ。

物音は決まって日付が変わる頃に始まった。壁を伝って響く重低音で、寝入りかけた体が何度も揺り起こされる。

翌朝の仕事に差し支えると、やんわり伝えに行ったこともあった。

だが相手は「気のせいじゃないの」と取り合わず、その晩もまた同じ音が続いた。

集会所の窓を閉め、誰が何に困っているかを順に話し合っていた最中のことだった。

噂の当人が血相を変えて戸を開け、部屋に踏み込んできた。自分のことが話されていると、どこかで気づいたらしい。

「深夜に音なんか出してないからな」

彼はそう吐き捨て、証拠もないのに人を悪者にするのか、と気色ばんだ。

集まった誰もが気まずそうに目を伏せ、部屋の空気が重く沈みこんでいく。

30日分の録音を再生して

私は黙って、ポケットからスマートフォンを取り出した。

毎晩の物音を、日付と時刻を口に出しながら録りためてきたものだ。

画面に並ぶ一覧を彼に見せながら、私は静かに言った。

「毎晩の騒音、30日分録音済みです」

その一言で、彼の表情が固まった。

試しに一つ再生すると、深夜零時を回った時刻を告げる私の声と、壁越しにこもる重い物音が、はっきりと流れ出した。

日付ごとにファイルが分けられ、何時から何分続いたかまで、私は淡々と読み上げていった。

「な、なんで勝手に…」

声を荒らげかけて、彼は言葉に詰まった。

周りを見回しても、味方は一人もいない。会長が静かに口を開いた。

「これだけ記録があれば、もうとぼけられませんよ」

すると、それまで黙っていた住民たちが次々に「うちも眠れなかった」と声を上げはじめた。

彼はうなだれ、震える声で「…以後、気をつけます」とだけ絞り出す。あれほどの勢いは、すっかり影をひそめていた。

その夜を境に、隣から響いていた深夜の物音は嘘のようにやんだ。廊下で顔を合わせても、彼は決まって目をそらし、逃げるように早足で去っていく。静かな夜が戻った寝室で、私はやっと肩の力を抜くことができた。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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