「離婚するから全部白状して」何人もと浮気を重ねた夫。だが、母の態度に我慢出来なかった
妹が突きつけた要求
妹の結婚生活が壊れかけていると知ったのは、ある休日のことでした。
妹の夫が、何人もの女性と関係を重ねていたというのです。
「離婚するから全部白状して」
妹は夫にそう迫り、隠していた関係をすべて吐き出させたそうです。
何年も続いていた裏切りでした。
妹の声は震えていましたが、もう迷いはないようでした。
「どうして一人で抱えてたの」
「みんなに心配かけたくなかったから」
私は妹をねぎらいながら、腹の底が煮えるようでした。
身内にこんな不誠実な人間がいたのかと、情けなくもなります。
「よくそこまで踏ん張ったね」
電話の向こうで妹は、しばらく声を詰まらせていました。
私は、姉として妹の側に立とうと決めました。まずは母に相談しようと、翌日、実家へ足を運んだのです。
母の事なかれに筋を通す
問題は、それを知った母の態度でした。
妹がこれほど傷ついているのに、母は「まあまあ」と繰り返すばかりです。
「あまり大ごとにしないほうがいいわよ」
そう言って、母は妹の夫をたしなめようともしませんでした。
昔から、もめごとを嫌って波風を立てない人でした。けれどそのせいで、いつも我慢を強いられるのは弱い立場の側だったのです。
「見て見ぬふりして、妹が救われるの?」
私の問いにも、母は口をつぐんだままでした。
私は、ここで引いてはいけないと思いました。
後日、私は妹の夫と正面から向き合いました。
「妹にしたことの落とし前は、必ずつけてください」
彼は見る間に顔色を失い、しまいには視線を落として黙り込みました。
母にも、私の意志をはっきり伝えました。
事を荒立てないために誰かが泣くのはおかしい。
私は妹の味方でいる。見て見ぬふりを選ぶ人とは、これから少し距離を置く、と。
母は何か言いたげでしたが、私はもう振り返りませんでした。
事を荒立てないために誰かが泣き寝入りする、そんなやり方に、これ以上付き合うつもりはなかったのです。
妹は離婚に向けて動き出し、表情に少しずつ生気が戻っていきました。母との連絡は減りましたが、こじれていた胸のつかえは、すっと下りていきました。
妹の夫は、その後こちらに顔を出すこともなくなりました。私の前では、ばつが悪そうに目を伏せるだけです。
「お姉ちゃんがいてくれて、本当に心強かった」
妹のその一言に、筋を通してよかったと、心から思えたのです。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














