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2026.09.10(Thu)

「毎日毎日うるさいんだけど!」廊下を走った子どもを注意した直後、隣人に責められた私。だが、その場の空気を変えた一言とは

「毎日毎日うるさいんだけど!」廊下を走った子どもを注意した直後、隣人に責められた私。だが、その場の空気を変えた一言とは

エレベーターを降りたところで、二人が駆け出した

保育園から帰ってきた夕方のことだった。エレベーターを降りると、下の子が急に駆け出し、上の子もつられるように後を追った。

私は保育園の荷物と買い物袋を両手に持っていて、すぐには追いつけない。

「こら、走らないの。ここはみんなが通るところでしょ」

少し強めに言うと、二人は足を止めた。

「おうちまで歩こう。約束ね」

上の子が「はーい」と返し、下の子も隣で小さくうなずいた。それからは二人とも、私の前をゆっくり歩いていた。

注意してから20秒ほどだったと思う。自宅の前まで来て、私が玄関の鍵を出そうとした、そのときだった。

隣の部屋のドアが勢いよく開いた。

「ちょっと、毎日毎日うるさいんだけど!」

突然の大声に、私は手を止めた。

「すみません。今、走ったので注意したところです」

「注意したって、走ってるじゃない。廊下でバタバタされたら響くんだよ」

確かに、走ったことはこちらが悪い。私はもう一度頭を下げた。

「すみません。これから気をつけます」

ところが、相手の声はなかなか収まらなかった。

「前から気になってたんだよ。ちゃんと見ててよ。親なんだから」

上の子が私の後ろに隠れ、下の子は驚いたのか泣き出してしまった。

「すみません。でも、子どもの前なので、そんなに大きな声で言うのはやめてもらえませんか」

私もだんだん声が硬くなっていた。

下の階から、様子を見に来た人

「泣いたって仕方ないでしょ。こっちはずっと我慢してるんだから」

そう言われたとき、階段のほうから足音が聞こえた。

見ると、下の階に住んでいる女性が踊り場からこちらを見上げていた。

「あの……大丈夫ですか? さっきから声が聞こえてるので」

女性は少し迷うようにしながら、こちらまで上がってきた。

隣の人がすぐに言った。

「この子たちが廊下を走ってたんですよ」

すると女性は私たちを見てから、静かに答えた。

「さっき、お母さんが『走らないの』って注意してる声は聞こえてましたよ。そのあと静かになってましたけど……」

隣の人は一瞬黙った。

「でも、前からうるさいんです」

「それは困りますよね。ただ、今はお子さんも泣いてますし、続きは落ち着いてからでもいいんじゃないですか」

女性は責めるような言い方ではなかった。ただ、いつまでも玄関先で言い合いを続ける空気ではなくなった。

隣の人も少し視線をそらし、最後に「……もういいです」とだけ言って部屋へ戻っていった。

ドアが閉まると、私はようやく息を吐いた。

「すみません、ありがとうございました」

女性は首を振った。

「私も声が聞こえて、何かあったのかと思っただけだから。でも、びっくりしたよね」

そう言われ、下の子は涙をぬぐいながらうなずいた。

上の子も、小さな声で「もう走ってないよ」と言った。

「うん、聞こえてたよ」

女性はそれだけ言って、階段を下りていった。

もちろん、廊下を走ったことはこちらが悪い。子どもだから仕方がないで済ませるつもりもない。

ただ、注意した直後にもかかわらず、子どもが泣くほど強い口調で責められ続けたことには、今でも少し引っかかっている。

次の日の朝、ごみを出しに行くと、隣の人がエレベーターの前に立っていた。私に気づくと、少しだけ目をそらし、そのまま階段のほうへ歩いていった。

それ以来、顔を合わせても挨拶を交わす程度になった。

私も以前より、エレベーターを降りる前に二人へ「廊下は歩こうね」と声をかけるようにしている。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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