「部屋に入ってくるな、俺は仕事だ」部屋に籠って子供を放置した夫。だが、夫が熱を出した結果
子供部屋に立てこもった夫
1歳の双子と4歳の娘を育てる、5人家族の我が家。
パートを始めてから、保育園に通う双子はよく熱を出しました。
看病のために仕事を休むのは、いつも私。
夫は一度も代わってくれたことがありません。
それどころか双子がまた熱を出したある日、夫はなぜか子供部屋を占領し、そこへ布団を持ち込んで立てこもってしまったのです。
熱でぐずる息子を抱いてドアを開けた私に、夫はこちらも見ずに言い放ちました。
「部屋に入ってくるな、俺は仕事だ」
うつされたら仕事に響く。周りの父親はみんな、部屋に籠るかホテルに避難するものだ。
夫はそんな理屈をまくし立てました。
誰にもうつされていないのに
その日から、夫は育児をまるごと放棄しました。
熱の息子にも、上の娘にも近づかず、部屋にこもりきりです。
私は三人の子の世話を、たった一人で背負いました。
食事も、寝かしつけも、夜中の対応も、すべて私の役目です。
双子が交代でぐずり、上の娘は「パパは?」と何度も聞いてきます。
そのたびに私は言葉を濁し、固く閉じたドアをちらりと見るだけでした。
夜中に熱がぶり返しても、頼れる大人は私一人。眠る間もなく、子どもたちの布団の間を行き来する日が続きました。
「少しでいいから、代わってほしいの」
そう頼んでも、ドア越しの返事はいつも同じでした。
「無理だ。俺は絶対に休めない」
そうして家族を避け続けて、1週間が過ぎた頃。子供部屋から、力のない声が漏れてきたのです。
「体がだるい…熱があるみたいだ」
子どもたちと一度も接触していないはずの夫が、なぜか一人だけ高熱で倒れていました。うつる相手など、いなかったはずなのに。
「不思議ね。あなた、誰とも会ってないのに」
私が言うと、夫は気まずそうに目を伏せました。それでも、すがるような視線だけは向けてきます。
「……なあ、水だけでも持ってきてくれ」
「私の気持ちわかる?」
夫は言い返そうとしましたが、声が続かず、布団に潜り込んで黙るしかありませんでした。
自分の言葉が、そっくり自分に返ってきたのです。
その日ばかりは、水も薬も自分で取りに行くしかありません。
誰も看病になど来てくれない。閉じこもって過ごした一週間の重さを、夫はようやく身をもって知ったようでした。
看病してほしそうな夫を残し、私はいつも通りパートへ出かけました。それからの夫は、人が変わったようです。子どもが熱を出すと、今では真っ先にこう言います。
「今日は俺が診るよ」
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














