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2026.08.26(Wed)

「客なんだから何とかしろ。そんなのは店側の都合だろ」無理難題を何度も頼んでくる客。だが、後ろに並んでいた人の一言で救われた

「客なんだから何とかしろ。そんなのは店側の都合だろ」無理難題を何度も頼んでくる客。だが、後ろに並んでいた人の一言で救われた

何度説明しても、同じ言葉が返ってきた

接客の仕事をしていたころ、レジに立っていた日のことです。ちょうど混み始める時間帯で、後ろには何人かのお客さんが並んでいました。

そのとき、一人のお客さんから、店では対応できないことを何度も求められました。私では判断できないという話ではなく、決まり上、こちらでは変更できない内容でした。

私はできるだけ分かりやすく伝えようと、言葉を変えながら説明しました。

「申し訳ございません。こちらでは変更ができない決まりになっているんです」

ところが、お客さんは納得しません。

「客なんだから何とかしろ。そんなのは店側の都合だろ」

少しずつ声も大きくなっていきました。何か事情があって、どうしても希望どおりにしたいのだろうとは思いました。

それでも、私にできる対応が増えるわけではありません。

もう一度謝り、同じ内容を説明します。しかし、また同じ言葉が返ってきました。

後ろの列は止まったままです。待っている人たちの視線が気になり始めると、「もっと別の言い方があるのでは」と、自分の説明にまで自信がなくなってきました。

後ろに並んでいた人が口を開いた

何度目かのやり取りになったときでした。後ろに並んでいた人が、静かな声で話しかけました。

「さっきから聞いていましたけど、店員さんは同じ説明をしていますよ。出来ないことは出来ないんだと思いますよ」

私をかばおうと強く言ったわけでも、お客さんを責めたわけでもありません。ただ、そこで見聞きしていたことを伝えただけでした。

お客さんは何か言おうとして口を開きましたが、そのまま少し黙りました。

「……分かった」

短くそう言うと、会計を済ませて、そのまま店を出ていきました。

私は驚きました。私が何度説明しても終わらなかったやり取りが、後ろから一言入っただけで終わったからです。

「大変ですね」と言われて気づいたこと

列が再び動き出し、次のお客さんの会計を始めました。

商品を受け取り、いつものように金額を伝えていると、その方が小さな声で言いました。

「大変ですね」

私は「ありがとうございます」とだけ返しました。

決まりそのものは変えられません。それでも、さっきまでの説明が間違っていたわけではないと、少しだけ気持ちが軽くなりました。

それ以来、同じように何度も説明を求められる場面でも、相手の事情には耳を傾けながら、できないことは落ち着いて伝えようと思えるようになりました。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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