「去年は5,000円だったよね?」お年玉を1,000円にした私を責める親戚。前年のやり取りを伝えると、急に黙りこんだ
同じくらいのはずだったお年玉
毎年お正月になると、親戚の家に集まって過ごします。
私には子どもが2人いて、年の近い親戚の女性にも子どもが2人います。
ある年のお正月、親戚の女性がお茶をいれながら、私の隣に座ってきました。
「ねえ、子どもたちのお年玉なんだけど、お互い同じくらいにしようね。あんまり差があると気をつかうし」
「うん、そうだね」
私はそう答え、用意していた5,000円入りのぽち袋を、親戚の子どもたち2人に渡しました。
子どもたちは「ありがとう!」と喜んでくれて、私もうれしくなりました。
ところが夕方、子どもたちから預かったぽち袋の中身を確認すると、それぞれ1,000円だったのです。
もちろん、お年玉は気持ちです。金額が少ないこと自体は問題ではありません。ただ、先ほどの「同じくらいにしよう」という言葉が引っかかりました。
帰る前、私は親戚の女性に声をかけました。
「そういえば、お年玉のことなんだけど……」
「うん?」
「同じくらいにしようって言ってたでしょ?私、5,000円ずつ渡したんだけど、うちの子たちは1,000円だったから、ちょっとびっくりして」
すると女性は、あっさり答えました。
「ああ、うちは毎年1,000円って決めてるの」
「そうだったんだ。でも、それなら先に言ってくれたら…」
「ええ?そんな細かいことまで気にするの?」
女性はそう言うと、話を切り上げて台所へ行ってしまいました。
確かに、最初に金額を確認しなかった私にも落ち度はあります。
それでも、同じくらいにしようと言われたから合わせたのに、こちらが悪いかのように言われたことには納得できませんでした。
その夜、夫に話してみましたが、返事はあくびまじりでした。
「まあ、お年玉なんだし、そこまで気にしなくてもいいんじゃない?」
「金額の問題じゃないんだけどな……」
私はそれ以上何も言わず、その話は終わりました。
翌年、親戚から言われた思いがけない一言
そして翌年のお正月。
私は親戚の子どもたち2人に、1,000円ずつ入れたぽち袋を渡しました。
前年に女性から「うちは毎年1,000円って決めてる」と聞いていたので、今年は私も同じ金額にすることにしたのです。
子どもたちは喜んで母親のところへ持っていきました。
しばらくすると、中身を確認したらしい女性が、私のところへやって来ました。
「あれ? 今年は1,000円なの?」
「うん、そうだよ」
「去年は5,000円だったよね? ずいぶん減ったんじゃない?」
私は一瞬、耳を疑いました。
去年、私が同じような話をしたときには、細かいと言われたのに。
「去年、同じくらいにしようねって言ってたよね」
「え? うん……」
「うちの子たちも去年は1,000円ずつもらったから、今年はそろえたんだ」
すると女性は、少し困ったような顔をしました。
「いや、でも、去年は5,000円だったから……」
「そうだね。でも、うちは1,000円って決めてるって言ってたでしょ? だから、うちも今年からそうしたの」
女性は何か言いかけましたが、そのまま黙ってしまいました。
少しの間、気まずい沈黙が流れました。
やがて女性は「そう……」とだけ答え、ぽち袋を持って子どもたちのところへ戻っていきました。
私はそれ以上、何も言いませんでした。
別に相手を困らせたかったわけではありません。ただ、去年のことを覚えていてほしかったのです。
子どもたちは、もらったお年玉の話をしながら、楽しそうに笑っていました。
帰りの車の中で、運転していた夫が苦笑いしました。
「去年は気にするなって言ったけど……あんなふうに言われたら、さすがに嫌だよな」
「でしょ? 私が言いたかったのは、そういうことなんだよ」
夫は「そうだな」とうなずきました。
お年玉の金額そのものよりも、自分が言ったことを棚に上げて、こちらにだけ文句を言う態度が嫌だったのだと思います。
相手がどう受け止めたのかは分かりません。
それでも、去年から引っかかっていたことをきちんと伝えられて、私の気持ちは少し晴れました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














