「たまたま近くにいた」と繰り返し現れたマッチングアプリの男→行動を把握されていたと分かったとき寒気が走った
「たまたま近くにいた」が重なりはじめた
マッチングアプリで知り合った男性と、何度か会うようになった。
最初の印象は穏やかで、話しやすかった。
声が落ち着いていて、こちらの話をちゃんと聞いてくれるような雰囲気があった。
悪い人ではないと思っていた。
それが少しずつ変わっていったのは、4回目か5回目を過ぎたころだった。
返信が遅れると「なんで既読しているのに返さないの?」という文章が届くようになった。
責めるような書き方に、最初は気にしすぎかなと思っていた。
でも回数が増えるにつれて、自分がじわじわと消耗していくのを感じた。
会うのが楽しみより先に、何か言われるかもという緊張が来るようになっていた。
返信するタイミングをいちいち考えるようになって、スマートフォンを開くことが億劫になっていった。
そのうちに「たまたま近くにいた」という言葉とともに、わたしがよくいるエリアに彼が現れるようになった。
1度なら偶然かと思えた。
2度めも、まだそう思おうとした。
しかし3度、4度と続くうちに、偶然という言葉では到底片付けられなくなっていた。
行動を把握されていた
ある昼下がり、メッセージが届いた。
「たまたま近くにいた」
いつもの文句だと思って開いたら、そのとき自分がいた場所の名前が書かれていた。
SNSには何も投稿していなかった。
誰かに伝えた記憶もなかった。
画面を見た瞬間、頭が真っ白になった。手が止まった。
どこで知ったのかを考えれば考えるほど、答えが出なかった。
SNSのどこかに気づかず残した情報があったのか、それとも別の方法で調べていたのか。
今も分からないままだ。
分からないまま時間が経つほど、じわじわと恐怖が広がっていった。
その後もしばらく、同じエリアに「たまたま」現れることが続いた。
いつ現れるかわからないという感覚が、日常のあちこちに広がっていった。
連絡を断って、ようやく終わった
もう限界だと思い、連絡先をブロックした。
関係を完全に切った。それ以降、姿を見ることはなくなった。
でも、あの感覚はしばらく消えなかった。
知らないうちに自分の行動を把握されていた、という事実の重さが、後になってじわじわと押し寄せてきた。
穏やかそうに見えた人が、実はずっとどこかで見ていたかもしれない。その寒気は、簡単には抜けなかった。あの「たまたま」という言葉が、今でも少しだけ引っかかっている。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














