「次はいつ会える?」親友と浮気していた夫。だが、半年泳がせ証拠を固めた結果
泳がせると決めた夜
夫の帰りが遅くなり、休日も「出社するから」と言って出ていくようになった。問い詰めても、はぐらかされるだけ。胸の奥のざわつきが、どうしても消えなかった。
「最近、休みの日まで仕事なの?」
「人手が足りないんだよ。仕方ないだろ」
そっけない返事に、それ以上は聞けなかった。ある夜、寝室から漏れる寝息を確かめて、私はリビングのスマホを手に取った。
表示されていたのは、10年来の親友の名前。学生時代からの、何でも話してきた相手だった。
「次はいつ会える?」
その一行を見た瞬間、足元が崩れる気がした。けれど私は、泣くより先にこう決めた。
ここで騒いだら、二人に逃げられる。証拠も残らない。
スマホを静かに戻し、私はいつも通りの妻を演じ続けた。翌朝も、笑顔で夫を送り出しながら。
両親の前に座らせた朝
翌週、私はプロの探偵を雇った。
半年のあいだ、二人が会う場面を、決定的な形で何度も記録してもらった。言い訳のできない写真が、ファイル一冊ぶんになるまで。
準備が整った週末の朝、「大事な話があるの」とだけ告げて、私は夫と私の両親、そして親友を一室に集めた。
全員が席に着くと、私は写真の束をテーブルに広げ、最後にメッセージのコピーを一枚、親友の前に置いた。
「早く奥さんと離婚して私と一緒になってね」
読み上げた瞬間、親友は息をのんだ。
「待って、それは前の話で……」
「先月の日付だよ。ここに書いてある」
私が写真の隅の日付を指でなぞると、親友は言葉を続けられなくなった。視線が泳ぎ、唇が小さく震え、やがてうつむいて口を閉ざした。
「友達だと思ってたのは、私だけだったんだね」
夫も「これは冗談みたいなもので」と言いかけた。けれど私の父が「冗談で、この写真が撮れるのか」と静かに返すと、それきり黙ってしまった。
「ねえ、何か言うことは?」
私が静かに促しても、夫はうつむいて指先を見つめるばかり。さっきまで取り繕おうとしていた表情が、今は完全にこわばっていた。母は何も言わず、ただ私の隣で深くうなずいてくれた。
「責めたいんじゃないの。ただ、事実を見てほしかっただけ」
私はそう言って、背筋を伸ばした。あれほど親しげに振る舞っていた親友は、写真を見ないようにしながら逃げるように部屋を出ていき、それきり連絡は途絶えた。夫も、私の前ではもう顔を上げられない。あれほど余裕を見せていた二人が、立場をすっかり入れ替えられていた。半年かけて固めた証拠が、二人の余裕をひと息に奪った朝だった。私はその足で、自分と子どもの新しい暮らしのための相談に向かった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














