「泥棒に入られたのかも」帰宅して感じた違和感。急いで夫に電話すると、信じられない事実が発覚
帰宅して感じた違和感
結婚して間もない頃、私たちのアパートは義実家から歩いてすぐの場所にあった。
仕事帰り、玄関を開けてすぐに気づいた。朝はここになかったはずの物が、別の場所に移っている。キッチンの調味料の並びも、出かけたときとは違っていた。
誰かが、留守の間にこの部屋に入った。そう思った瞬間、心臓が大きく跳ねた。
「泥棒に入られたのかも」
慌てて夫に電話をすると、返ってきたのは緊張感のない声だった。
「それ、母さんが片付けに来たんじゃない?」
渡されていた合鍵
義母が、なぜ私たちの部屋に入れるのか。問いただすと、夫はあっさり言ってのけた。
「合鍵くらい親に渡して当然だろ」
私への相談は、一切なかった。半信半疑で義母に電話をかけると、ひどく機嫌のいい声が返ってきた。
「良かれと思って掃除しといたわよ」
感謝されると思っていたのだろう。義母の声に、罪悪感のかけらもない。けれど私にとっては、自分のいない間に他人が部屋に上がり込み、引き出しや棚に触れていたという事実が、たまらなく不快で怖かった。
「勝手に入られるの、本当にやめてほしいんです」
そう伝えても、夫は私の側に立たなかった。
「掃除してくれただけだろ。母さんに悪いよ」
味方のいない孤独に、私は一晩中眠れなかった。
突きつけた一言
このまま流せば、同じことが繰り返される。翌朝、私は腹を決めて夫に向き合った。
「私の家に無断で入らせないで」
「合鍵は返してもらう」
夫は驚いた顔で、何か言い返そうとした。
「大げさだろ。親なんだから……」
「もし逆だったら? あなたの留守中に、私の母が勝手に上がってたら、平気?」
夫はぐっと言葉に詰まり、目を泳がせた。少し考えて、ばつが悪そうに黙り込む。私はその足で義母にも電話し、丁寧に、けれどきっぱりと線を引いた。
「来てくださるときは、必ず先に連絡をください。留守中に入られるのは、もう無理なんです」
電話の向こうの義母は、しばらく黙っていた。やがて、決まりの悪そうな声で「……わかったわ」とだけ返してきた。
その日、合鍵は手元に戻った。あれほど「別にいいだろ」と繰り返していた夫も、今ではすっかり大人しい。義母も訪ねてくる前には必ず一本電話をくれる。チャイムが鳴ってから扉を開ける、ただそれだけのことが、こんなにも安心できるのだと初めて知った。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














