「相談のってあげる」と夫婦の悩みを夫に流す8年来の親友→友情を切った私が今いちばん穏やかな理由
いつでも聞いてくれる人
結婚8年目、夫が休日まで仕事に出るようになりました。スマホを伏せて置く回数も、目に見えて増えていきました。
不安になるたび、私は学生時代からの親友に電話していました。彼女は何時間でも話を聞いてくれる人でした。
「相談のってあげる」
その一言に甘えて、夫の態度のこと、夫婦の温度差、寝室を分けた経緯まで、洗いざらい打ち明けていました。彼女だけが本当の私を分かってくれていると思っていたんです。
ところが、相談すればするほど、夫は私の言いそうなことを先回りで知っているようでした。
私が彼女にしか話していないはずの不満を、夫がぽろりと口にしたこともありました。
「なんで、それを知ってるの」
そう尋ねても、夫はうまくはぐらかすだけ。気のせいだと自分に言い聞かせながらも、胸の奥の違和感だけは消えてくれませんでした。
味方の顔をした裏切り
答えが分かったのは、入浴中でした。
洗面所の夫のスマホが光り、通知に親友の名前が浮かんだのです。
濡れた手で画面を確かめると、二人は数か月会い続けていました。そして私が彼女に打ち明けた悩みが、そっくりそのまま夫へ渡っていました。
「奥さん、これ気にしてるみたいだよ」
相談相手のふりをして私の心の内を集め、夫に手渡していた。味方だと信じた人が、いちばん深くまで切り込んできていました。
私は感情を押し殺し、数日かけて証拠を集めました。日付もメッセージも、消される前にと写し取りました。涙が出そうになるたび、ここで動かなければ何も変わらないと自分を奮い立たせました。
そろえた証拠を夫の前に並べると、彼は一枚ずつ目で追いながら、みるみる顔色を失っていきました。
「本気じゃなかったんだ」
夫の声は尻すぼみに小さくなりました。親友に電話で問いただすと、彼女もまた「こんなつもりじゃなかった」と繰り返すだけ。最後には言葉に詰まり、受話器の向こうが静かになりました。二人とも、自分を守る言い訳しか持っていませんでした。
「言い訳はもういらない」
私はそう告げて、二人に背を向けました。弁護士に相談し、離婚を決め、親友とも縁を切りました。
不思議と、悲しみより身軽さが先に来ました。気を遣う相手も、顔色をうかがう電話もない。
一人になった部屋で深く息を吸ったとき、こんなにも空気が軽いのかと驚いたほどです。
今がいちばん穏やかなのは、裏切り続ける人たちと同じ部屋にいなくて済むからだと思います。味方のふりに守られていると信じていた日々のほうが、ずっと苦しかったのだと、離れてみて初めて気づきました。
離れてよかった。心からそう言えるようになるまで、そう時間はかかりませんでした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














