tend Editorial Team

2026.07.28(Tue)

「人違いだって!」休日のショッピングで見知らぬ子供と手を繋ぐ彼。浮気を否定する彼に突きつけた現実とは

「人違いだって!」休日のショッピングで見知らぬ子供と手を繋ぐ彼。浮気を否定する彼に突きつけた現実とは

手を繋いでいた三人

20歳のとき、4つ上の彼と3年付き合っていた。

出張が多く、連絡が途切れる日も珍しくなかったけれど、忙しい人なのだと自分に言い聞かせていた。

休日のショッピングセンターで、彼を見かけたのはまったくの偶然だった。

私は一人、彼は一人ではなかった。

女性と、2歳くらいの女の子。

三人は手を繋ぎ、ベビー用品の店に入っていった。どう見ても、家族だった。

足がすくんで、私はその場を動けなかった。女の子が「パパ、抱っこ」とねだると、彼は当たり前のように腰をかがめて抱き上げた。

慣れた手つきだった。一度きりの偶然ではない、日常の光景に見えた。

その日から、彼への電話は何度かけても繋がらなかった。やっと折り返しが来たのは三日後だった。

後日、勇気を出して尋ねたとき、彼の返事はあっさりしていた。

「人違いだって!」

その一言で片付けられそうになった。仕事が忙しいから連絡が取れないのだと、また自分に言い聞かせようとした。

けれど、目に焼きついた光景は消えてくれなかった。あの抱き上げる仕草が、何度も頭の中で再生された。

3年の嘘が崩れた瞬間

私はSNSで、あの日の女性らしき人を探した。たどり着いたアカウントには、家族ぐるみの投稿がいくつも並んでいた。

動物園、七五三、家族旅行。そのどれにも、彼が写り込んでいた。

3年付き合った相手は、最初から既婚者だった。連絡が取れなかったのは出張のせいではなく、帰る家がほかにあったからだ。

投稿の日付をたどると、私と会えないと言っていた日に、彼は家族で出かけていた。会いたいのを我慢していた休日に、彼は妻と娘の写真に笑顔で写っていた。

確信を持って、私は次に会う約束を取りつけた。席に着くなり、保存した投稿の画面を彼に向けた。

「この写真、あなたですよね」

彼はそれでも逃げようとした。

「そっくりさんだよ、髪型がそれっぽいだけだよ」

「奥さんが、毎週あなたとの写真を上げてますけど。それも全部そっくりさん?」

彼の頬がこわばり、言いかけた言葉を飲み込んだ。それから、ばつが悪そうに目を伏せて何も言えなくなった。

近くにいた女性客が、思わずといった様子で彼を見ていた。

「忙しいって嘘だったんですね。よくわかりました」

私はスマホをしまい、伝票を彼の側に押しやって立ち上がった。引き止める声はなかった。出口で振り返ると、彼は肩を縮めて、こちらと目を合わせようとしなかった。

泣くより先に、すっきりした自分がいた。3年分の連絡待ちから、ようやく解放された気がした。それ以来、相手の言葉だけを信じすぎないようにしている。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.11.03(Tue)

「勝手に悪者にするな!」と騒音の苦情の席に怒鳴り込んだ隣人。私が静かにスマホを出すと、住民の前で頭を下げた
tend Editorial Team

NEW 2026.11.03(Tue)

「家では普通に解けるのに」授業参観中、娘に答えを教えた母親。しかし、黒板に書かれた正解を見て黙り込んだ理由
tend Editorial Team

NEW 2026.11.03(Tue)

「うるさい、眠れないんだけど」と夜泣きの娘を抱く私を責める夫。娘を預けた数分後、夫が謝った夜
tend Editorial Team

RECOMMEND

2025.08.24(Sun)

堀江貴文、馬2頭の購入を報告!「ロケットの次は馬かよ!」ファンも驚きの声
tend Editorial Team

2025.12.21(Sun)

松村沙友理が語った「いい男いない説」に共感の嵐?30代からの恋愛観とSNSで巻き起こるリアルな独身事情
tend Editorial Team

2026.01.20(Tue)

「使わないなら、どいてください」ジムの器具でスマホを見ている男性に注意した時の呆れた言い訳【短編小説】
tend Editorial Team