「今週の予定は母さんに聞く」何でも義母に聞く新婚の夫。だが、義母の言葉で夫の態度が一変
予定も休みも、まず母親に電話する夫
新婚生活が始まって、驚いたことがある。夫は自分のことを自分で決められない人だった。
「今週の予定は母さんに聞く」
有給を取る日も、友人と会う約束も、まず実家の母親に電話で相談する。私と話し合うより先に、受話器を握るのだ。
「予定くらい、二人で決めない?」
そう言うと、夫は不思議そうな顔をした。
「親に聞かなきゃわからないことってあるじゃん」
義母はいつも「あんたの好きにしたら」と気のない返事。それでも夫は電話を切ると満足そうにしていた。可愛い息子の頼みを、義母もむげにはしない。私はその親子の距離感に、少しずつ息苦しさを感じ始めていた。
先月も、私の両親との顔合わせの日程を、夫は勝手に母親と相談して決めていた。
「母さんがこの週末がいいって言うから」
私に一言もなく話が進んでいく。結婚を決めたとき、二人で家庭を築いていくのだと思っていた。それなのに、大事なことはいつも義母を交えた三人で決まっていく。そのたびに、私はここにいていいのかと心細くなった。
実母の一言で、夫が黙り込んだ
ある平日の夜、来月の連休をどう過ごすか話していたときのこと。夫はまた「母さんに聞いてみる」と言って、その場で電話をかけた。旅行に行きたい私の希望より、母親の意見を先に確かめたかったらしい。
ところが、電話口の義母の反応は、いつもと違った。
「それは奥さんと決めて」
夫は言葉に詰まった。
「え、いつもは相談に乗ってくれるのに……」
「あんたも所帯を持ったんだから。私に聞いてる場合じゃないでしょ」
いつも「好きにしたら」で流してくれた母親からの、思いがけない突き放し。夫はスマホを耳に当てたまま、みるみる顔をこわばらせた。何か言い返そうと口を開きかけ、けれど言葉が出てこない。ゆっくりと電話を切ると、決まりの悪そうな顔で私を見た。
「……連休、どこか行きたいところある?」
初めて、夫のほうから私に予定を尋ねてきた。私は思わず身を乗り出した。
「海の見える温泉、行ってみたいな」
「いいね。じゃあ、二人で調べよう」
その夜、私たちは地図を広げて、初めて二人だけで旅行の計画を立てた。宿を選ぶのも、電車の時間を調べるのも、全部二人で頭を突き合わせて決めた。夫が「これ、どう思う?」と私に聞いてくれるたび、私はうれしくて仕方がなかった。
それからというもの、実家に電話する回数は目に見えて減った。夫は少しずつ、自分と私で物事を決めるようになっていった。義母のあの一言が、私たちを本当の夫婦に近づけてくれた気がしている。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














