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2026.07.09(Thu)

「一晩中、布を叩く音が止まない」深夜の庭で謎の騒音を出す隣人→やめてと頼んだ後に始まった別の異変

「一晩中、布を叩く音が止まない」深夜の庭で謎の騒音を出す隣人→やめてと頼んだ後に始まった別の異変

眠れない夜に響く、布を叩く音

その物音に悩まされるようになったのは、この家に住み始めてしばらく経った頃でした。夜が更けると、隣の庭から、規則正しく何かを叩く音が響いてくるのです。

布を、地面に打ちつけるような音。

バサッ、バサッと、それは深夜になっても止みませんでした。

「一晩中、布を叩く音が止まない」

夫にそう漏らしても、はじめは半信半疑の様子でした。けれど何日か経つうちに、家族もその異様さに気づいていったのです。

そっと窓の外を見ると、暗い庭に隣家の男性が立っていました。手にした布とビニール袋を、物干し竿や地面に、延々と打ちつけているのでした。

その姿には、ためらいも疲れも見えませんでした。ただ黙々と、決められた動作を繰り返すだけ。声をかけていいものかどうか、私には最後まで分かりませんでした。

追い詰められていく夜

その音は、来る日も来る日も続きました。時間もリズムも、まるで判で押したように同じだったのです。

何のためなのか、いくら考えても分かりません。埃を払うにしては長すぎるし、虫を追うにしては執拗すぎる。ただ、叩く。それだけが、毎晩繰り返されました。

一度、こっそり時間を計ってみたことがあります。音は一時間近くも続き、始まる時刻も終わる時刻も、日によってほとんどずれることがありませんでした。

眠れない夜が重なり、私は日に日にすり減っていきました。昼間も、あの音が耳の奥で鳴っている気がして、家事にも集中できません。

夜になると、また始まるのではないかと身構えてしまう。音が止んでいる時間さえ、次を待つ心細さでいっぱいでした。

頼んだ後に、変わったもの

このままでは自分が壊れてしまう。私は意を決して、手紙を書くことにしました。

夜の物音に困っている、どうか控えてほしいと、感情的にならないよう言葉を選びました。

朝、隣家のポストにその手紙を入れました。

数時間後には、手紙は抜き取られていて、読まれたことは確かでした。

抜き取られた手紙のことを思うと、かえって落ち着かない気持ちになりました。読んだうえで、あの人は何を思ったのか。それすら、確かめるすべはありませんでした。

その夜、布を叩く音は消えたのです。ようやく静かな夜が戻ると、心から思いました。

けれど、それは終わりではありませんでした。数日後、家の中から掃除機をかける音が、毎日、長い時間響くようになったのです。朝も、夜も。

頼めば、音が別の音に置き換わるだけ。理由の分からないその行動は、少しも止まってはいませんでした。私は今も、隣から届く音に、そっと耳をふさいでいます。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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