「私、良い嫁やめますね」家族内で優劣をつける義母。我慢出来ずに本音を伝えると、状況が一変
客のように扱われる恋人
義弟が恋人を連れて実家に住みつくようになってから、義実家の空気は少しずつ変わっていった。
彼女は成人した大人なのに、家のことは何ひとつしない。それでも義父母は、目を細めるばかりだった。
帰省すれば、私は当たり前のように台所へ回された。
大人数の食事の支度も片付けも、気づけば私の役目になっている。ところが彼女は、居間でのんびりくつろいだままだ。
お茶を出すのが少し遅れただけで、義母は私にだけ小言をこぼす。
彼女には、指一本動かすよう頼むことすらしない。
大晦日の集まりでも、私は休む間もなく皿を洗い続けた。
彼女はといえば、テレビの前に座ったまま「これ、おいしい」と料理を口に運ぶだけ。義母はその姿を、目を細めて眺めていた。
「あの子は客だから気を遣って」
義母はさも当然という顔でそう言った。
同じ家で同じように過ごしているのに、私は嫁で、彼女は客。その理屈に、ずっと胸がざらついていたんです。
線を引いたら、楽になった
嫁だから尽くして当然、客だから気遣われて当然。
その区別に合わせるほど、私だけが消耗していく。
ある日、私はもう無理に合わせるのをやめようと決めた。
次の集まりでは、率先して動くのをやめた。
頼まれれば手伝うけれど、自分から気を張って場を仕切ることはしない。義母が物言いたげにこちらを見ても、私は落ち着いていた。
「私、良い嫁やめますね」
静かに、けれどきっぱりとそう告げた。
義母は虚を突かれたように黙り込んだ。「あなた、何を言って…」と声を上げかけ、けれど言葉は宙に浮いたまま消えた。
「お義母さんへの感謝は変わりません。ただ、私にだけ我慢を求めるのは、もうやめてください」
「母さん、妻の言う通りだ。今まで甘えすぎてたよ」
そばにいた夫がそう口を添えると、義母は言い返す言葉を探すように視線を泳がせ、やがて小さくうなずいた。
それからは、義実家との距離を自分で決めるようにした。行きたくない集まりは角を立てずに見送り、必要なときだけ顔を出す。
すると、気づけば義実家へ向かう足取りまで軽くなっていた。
気になっていた義弟の恋人のことも、いつしか他人事のように思えた。私が背負うべき荷物ではないと、はっきり線を引けたからだ。
「なんだか穏やかになったな」夫が意外そうに言った。良い嫁の役を手放しただけで、こんなに気持ちが凪ぐとは思わなかった。無理をやめた分だけ、暮らしが静かになったんです。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














