「うちの子、ちょっと見といて」週3で子を押し付け遊び歩く母→友人の一言で慌てふためいた瞬間
遊び歩く親と、断れない友人
友人には、やたらと子どもを押し付けてくる知り合いがいました。まだ手のかかる幼子を置いて、その人はいつも身軽に遊びに出ていくのです。
玄関先で子どもの背中をぽんと押して、決まり文句のように言います。
「うちの子、ちょっと見といて」
ちょっと、と言いながら、戻ってくるのは決まって夜遅く。その回数は、多い週で3回にもなっていました。
友人は「一人にされる子が可哀想で」と、断ることができずにいたのです。自分の休みも自由もすり減らしながら、他人の子の面倒を見続けていました。
たまたま居合わせた私は、その様子にただ驚くばかりでした。友人の顔には、日に日に疲れがにじんでいたのです。
あるときは、熱を出した子を「病院に連れていく時間がなくて」と押し付けられたこともあったそうです。
結局、友人が仕事を早退して、その子を診てもらったといいます。
それでも当の親は、悪びれる様子もありません。「あなたなら大丈夫だと思って」と、まるで褒め言葉のように言ってのけたのです。
断られた途端、慌てふためく母
見かねた私は、友人にそっと声をかけました。「あなたが我慢する話じゃないよ。あの子のためにも、一度きちんと言ったほうがいい」と。
友人は迷いながらも、覚悟を決めたようでした。
次に知人が子を連れてきた日のこと。「じゃ、また夜まで」と背を向けかけた相手を、友人は呼び止めました。
「ごめん、もう預かれない。あなたの子は、あなたが見て」
知人は一瞬、きょとんとした顔をしました。それから、みるみる焦り始めたのです。
「そんな、急に言われても困る」「今日はもう約束があるの」と、早口でまくし立てます。
「これまで見てくれてたじゃない」とすがる知人に、友人は静かに答えました。
「当たり前じゃなかったんだよ」
知人は言葉に詰まり、助けを求めるようにあたりを見回しました。けれど、その場に味方はいません。私も黙って、友人の隣に立っているだけでした。
けれど友人は、もう首を縦に振りませんでした。困り果てた知人は、渋々わが子の手を引いて帰るしかなかったのです。
それからというもの、知人はぱったりと遊びの誘いをやめ、友人を頼ることもなくなったと言います。自分の子は自分で見る。当たり前のことに、ようやく向き合ったのでしょう。
「やっと自分の時間が戻ってきた」電話口で笑う友人の声は、ずいぶん軽やかになっていました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














