「家まで来て謝りなさい!」入学祝いのミスで激高した義妹。だが、義母が明かした事実に絶句
値札1枚で始まった義妹の激高
その電話は、休日の昼下がりにかかってきました。
義妹の声は、最初から尖っていました。
「家まで来て謝りなさい!」
何のことかと思えば、先日贈った甥の入学祝いのことでした。
希望と違う品だったうえ、渡すときに値札がついたままだった。だから車で来て、直接頭を下げて詫びろというのです。
贈ったのは、真新しい文房具のセット。
甥は「ありがとう」と笑ってくれたはずでした。それが数日のうちに、これほどの騒ぎになるとは思ってもみません。
確かに、落ち度はありました。
でも、家まで出向いて謝るほどの大ごとでしょうか。おまけに義妹は、私の実家の親まで引き合いに出して責め立ててきます。
「そちらのご両親は、常識を教わらなかったの?」
受話器を握る手が、冷たくなりました。
「伝え忘れたの私よ」で形勢が変わる
そもそも甥が何を欲しがっているかは、義母が本人に聞いて私へ伝えてくれる約束でした。
ところが、その連絡が最後まで来なかったのです。仕方なく無難な品を選んだ結果が「希望と違う」でした。
値札のことも、私ではありません。
包む前に、夫が先に手渡してしまったのです。
いくら事情を説明しても、義妹は聞く耳を持ちません。ところが、電話を横で聞いていたらしい義母が、たまらず口を挟みました。
「伝え忘れたの私よ」
沈黙が落ちました。希望を聞いておきながら私に伝えなかったのは、ほかならぬ義母。
その事実が全員に知れ渡った瞬間、あれほど強気だった義妹の声が、急にしぼみます。
「そう……なの」
「じゃあ、なんで嫁さんに」と言いかけて、義妹は続きを飲み込みました。責める理由をひとつ、またひとつと失っていく声は、もう先ほどまでの勢いをすっかりなくしています。家まで来い、とはとても言えません。
私は落ち着いて答えました。
「行き違いはお詫びします。ですが、出向いての謝罪までは必要ないですよね」
返す言葉は、ありませんでした。後日届いたのは、そっけない「この前は言いすぎた」の一文だけ。それでも私の中では、はっきり区切りがつきました。
この日から、義実家のお祝い事に私は関わらないと決めたのです。誰かの手落ちまで背負わされて謝る立場は、きっぱり返上します。
そう決めてしまうと、胃の奥に居座っていた重さが、嘘のように軽くなりました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














