「顔色悪いわね、ちゃんと飲ませてる?」生後3ヶ月の嫁の育児に文句を言う義母。だが、夫の正論で状況が一変
授乳で限界だった昼下がり
生後3ヶ月の娘を抱えて、私の毎日は昼と夜の境目を失っていた。二時間おきの授乳と寝かしつけで、鏡を見る余裕もない。
その日、ようやく娘が眠り、私もソファにもたれかけた瞬間だった。前触れもなく、玄関のチャイムが鳴った。
立っていたのは、義母だ。
「ちょうど買い物のついでにね」
髪も寝間着もぐしゃぐしゃの私を横目に、義母はすたすたと娘の顔をのぞき込む。そして、ため息まじりに言った。
「顔色悪いわね、ちゃんと飲ませてる?」
とっさに言葉が出なかった。
「お乳、足りてないんじゃないの。もっとしっかり飲ませてあげないと」
「体重は、順調に増えてるって言われていて……」
けれど義母は、私の声など耳に入っていない様子だった。
「昔はね、そんな神経質に測ったりしなかったのよ」
その一言が、寝不足でぎりぎりだった胸に、じわりとしみ込んだ。ちゃんと育てられていないのだろうか。そんな不安ばかりが、いつまでも消えなかった。
それからは、娘を抱くたびに手が止まった。この抱き方でいいのか、飲ませ方は間違っていないか。ひとつひとつが、こわくなっていた。
息子が引いた線
夜、娘の寝顔を見ながら、私はとうとう夫に本音をこぼした。
「今日も、母乳が足りてないって言われて……もう、自信がなくなりそう」
夫はしばらく黙ってから、私の頭に手を置いた。
「ごめん。気づかなくて、ずっと一人で抱えさせてた」
その手のあたたかさに、張りつめていたものが、少しだけゆるんだ気がした。
週末、また義母が連絡もなくやってきた。案の定、娘をのぞき込んで何か言いかけたそのとき、夫が前に出た。
「来るなら連絡して」
義母は、きょとんとした顔で息子を見上げた。
「育児のことは、俺と妻で決めてる。もう口を出さないでほしい」
義母は絶句したまま、しばらく玄関先に立ち尽くしていた。何か言い返そうと口を開きかけては、そのたびに言葉を探しあぐねている。
「……そう。わかったわ」
やがて小さくそうつぶやくと、義母はばつが悪そうに視線を落とし、その日は早々に帰っていった。
それからは、突然の訪問もぴたりとやんだ。来る前には必ず電話が入り、会っても育児のことには触れなくなった。この前などは、めずらしく「無理してない?」と、私の体を気づかう言葉までかけてくれた。
すべてのわだかまりが消えたわけではない。それでも、いちばん近くにいる夫が前に立ってくれた。その事実だけで、私はもう一度、自分の育児を信じられるようになった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














