「稼いでるのは俺だ、口出しするな」40度の娘を避けた夫。だが、義母の一喝で顔色が変わった
40度の娘より、自分の夕飯
共働きで娘を育てていた頃、夫は「俺のほうが稼いでいる」が口癖の人でした。
ある晩、娘が40度の熱を出しました。
ぐったりした体を抱きかかえ、私は必死に汗を拭いていました。
そこへ帰ってきた夫は、寝込む娘には目もくれず、こう言ったのです。
「汚れるから、こっちに近寄らせるな」
我が子を汚いものみたいに避け、自分の食事の催促だけをする。
その姿に、ぞっとしました。
「飯まだ?俺、腹減ってるんだけど」
娘の熱がうつるのを恐れてか、夫は部屋の隅から動こうともしません。
私は片手で娘を支えながら、冷めたおかずを温め直しました。
ようやく娘が浅い眠りについたのは、日付が変わる頃でした。それでも夫は、看病を代わろうとは一言も言いません。
自分の腹だけを満たすと、テレビの前でくつろいでいたのです。
請求書の15万円と、揺らいだ顔
数日後、クレジットの請求書を見て血の気が引きました。
身に覚えのない、15万円もの引き落とし。
「これ、何の15万円?」
問い詰めると、夫は趣味の機材を黙って買ったと白状しました。
それでも悪びれる様子はありません。
「稼いでるのは俺だ、口出しするな」
誰のおかげで生活できていると思っているんだ。
夫はそう吐き捨て、話を打ち切ろうとしました。
「私だってパートで家計を助けてる。娘の看病だって、ひとりで背負ってるのに」
「誰も頼んでないだろ。嫌なら実家にでも帰れよ」
これ以上ふたりで話しても平行線だと悟った私は、翌週、夫の母に一部始終を打ち明けたのです。
黙って聞いていた義母は、息子に向き直ると、静かに口を開きました。
「熱で苦しむ我が子を避ける親が、どこにいるの」
その一言で、夫の顔色がさっと変わりました。
いつもの威勢はどこへやら、目が泳いでいます。
「いや、それは大げさに言ってるだけで…」
「大げさ?じゃあ娘の熱、今何度か言ってごらんなさい」
畳みかけられた夫は答えられず、口をつぐんだまま下を向いてしまいました。
いつも私に向けていた高圧的な態度は、母親の前では跡形もありません。ただ、小さくなって座っているだけでした。
「これからは、あの子の父親として動いてちょうだい」
「……分かった。悪かったよ」
義母の前で、夫はようやくそう頭を下げました。私に向かって威張り散らしていた人が、母親の一言で借りてきた猫のように小さくなっています。
あれから、夫の「稼いでるのは俺だ」という言葉は、ぱたりと聞かれなくなりました。娘が咳をしただけで飛んでいくのは、今ではあの夫のほうなのです。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














