「ボーナス30万とか、俺より多いのかよ」私の稼ぎを妬み続けた元カレ。だが、別れたあとの行動に絶句
稼ぎを妬み始めた恋人
婚活で出会った彼は、腕一本で生きる職人でした。
口数は少ないけれど誠実で、私はこの人となら穏やかに暮らせると信じていたのです。
付き合い始めの夏、浴衣姿で行った花火大会では、彼が子どものように喜んでくれました。
その空気が濁ったのは、私が冬のボーナスの額を何気なく話した日です。
彼はしばらく黙り込み、それから私を見る目つきが変わっていきました。
「お前はいいよな」
口癖のように、彼は私の収入を引き合いに出すようになりました。
「そんな言い方、やめてよ」
「気楽でいいって言ってるだけだろ」
デートのたびに、その嫌味は棘を増していきます。
ある日にはとうとう、低い声でこう言われました。
「ボーナス30万とか、俺より多いのかよ」
「お金の話は、もうやめにしよう」
稼ぎの差が、いつしか彼の中で私を責める理由に変わっていたのです。
浴衣を褒めてくれた頃の優しい彼は、もうどこにもいませんでした。
顔を合わせれば、決まって収入の話。私が何を話しても、最後には給料やボーナスの多さに話が戻ってしまいます。
愛されているというより、値踏みされているようで、心が少しずつ冷えていきました。
番号を変えて取り戻した静けさ
4か月目の12月、私はとうとう別れを告げました。
「もう、続けられない」
彼は静かにうなずきました。けれど、別れ際の一言が耳から離れませんでした。
「今は別れても、クリスマスに一人だったら連絡するから」
その言い方に、嫌な予感がしました。
それでも離れられたことに、私はほっと胸をなでおろしていたのです。
別れてからしばらくは、彼のことを思い出すこともありませんでした。
給料日が来ても嫌味を言われない。ただそれだけのことが、こんなにも心を軽くするのだと知りました。
ところがクリスマスイブの夜、彼から短いメッセージが届きます。
「会いに来た」
私の最寄り駅にいる、と言うのです。
幸いにも私は、彼にだけは本当とは違う駅を伝えていました。
この人は、別れても私を追ってくる。
そう理解した瞬間、迷いは消えました。
私はその足で携帯を買い替え、電話番号ごと新しくしたのです。
番号を変えたことで、彼から私へ伸びる糸は完全に切れました。
押しかけようにも、もう連絡する手段すらありません。
それきり、彼の言葉が私の画面に浮かぶことは二度とありませんでした。
静かなイブの夜、私はようやく肩の力を抜いたのです。
好きだった気持ちがなかったとは言いません。それでも、稼ぎを妬む人のそばに、私の居場所はなかったのだと思います。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














