「俺、休みの日は子ども見てるからさ」イクメンアピールする夫。だが、家事の一覧を見せた結果
自称イクメンの言い分
夫の友人夫婦が、うちへ遊びに来た日曜日でした。私が麦茶を運んでいると、夫がリビングで話しているのが聞こえたのです。
「俺、休みの日は子ども見てるからさ」
友人の奥さんが、感心したように私を見ました。
「えらいですね、うちの人なんて何もしませんよ」
夫は得意げでした。子どもを見ているのは、私が昼食を作っている間だけです。その子が何時に歯医者へ行くのかも、上の子の絵の具セットが今週いるのかも、夫は知りません。
玄関で二人を見送ってから、私は台所で口を開きました。
「家のこと、ほとんど私が回してるんだけど」
「ご飯も作ってる、気にしすぎだよ」
夫が作るのは、月に一度の日曜のチャーハンです。米を研ぐのも、洗い物も、私でした。
「作ってるのは料理だけでしょ」
「他に何があるんだよ」
その一言で、私は言い返す気力を失ったのです。
食卓に置いた紙一枚
その晩、私は子どもを寝かせてから、紙を一枚広げました。
名前のない仕事ばかりです。トイレットペーパーの残りを数える。
園の集金袋に小銭を用意する。上の子の予防接種の予約を取る。書き出すほど、紙の余白が消えていきました。
どれも、一つ一つは五分で終わる仕事です。ただ、誰かが忘れれば翌朝に困るのはこの家の子どもでした。
数えるほどに、私の一日がそのまま紙の上に並んでいきます。
翌朝、その紙を食卓の真ん中に置いて、赤ペンを添えました。
「これ、なんの紙?」
「この家で毎日回ってること。48項目あったよ」
夫はコーヒーを口に運びながら、軽く笑いました。
「大げさだって。半分くらい俺もやってるだろ」
「じゃあ、やってる項目に赤で丸して」
赤ペンを持った夫の手が、上から下へ動いていきます。途中から、その手が止まりました。もう一度上へ戻り、また止まります。
紙についた丸は、たった3つでした。
「……こんなに、あんのか」
顔を上げた夫は、それきり言葉が出てこないようでした。
「怒ってるんじゃないの。見えてない仕事があるって、知ってほしかっただけ」
夫は紙を手に取って、しばらく黙って読んでいました。
「予防接種って、俺、一回も予約したことないな」
「うん、一回もないよ」
紙は、冷蔵庫に貼られたままになりました。
数日後、帰宅した夫が、玄関で袋を下ろしながら言ったのです。
「トイレットペーパー、残り一個だったから買っといた」
今では夫が先にカレンダーを開いて、来週の予定を確かめています。紙の3つは、少しずつ増えているところです。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














