【自転車】「小学生は後ろに乗せちゃダメ」が変わる!? 警察庁がルール見直しへ、なぜ今議論されているのか
自転車の幼児用座席に子どもを乗せられる年齢基準について、警察庁が見直しを検討していることが報じられ、話題になっています。
現在、幼児用座席に乗せられるのは「小学校就学の始期に達するまで」の子どもです。
今回報じられた見直しの検討は、国家公安委員長が2026年5月、年齢基準の見直しの可否を検討するよう警察庁を指導する考えを示したことを受けて進められているものです。
では、なぜ今、このルールの見直しが議論されているのでしょうか。
警察庁が「子どもの同乗ルール」を検討へ
今回報じられた見直しの検討は、国家公安委員長が2026年5月14日の記者会見で、自転車の幼児用座席に同乗できる子どもの範囲について、見直しの可否を検討するよう警察庁を指導する考えを明らかにしたことが発端です。
現在、子どもを幼児用座席に乗せられる年齢は、各都道府県公安委員会の規則で「小学校就学の始期に達するまで」と定められています。
そのため、小学生になった子どもを自転車の幼児用座席に乗せることは、原則として認められていません。
今回の検討は、小学生も乗せられるようにルールを変更すると決まったものではありません。
幼児用座席の安全基準を定める関係団体との意見交換や、同乗する子どもの違いによる走行の安定性などを確認し、見直しが可能かどうかを検討する段階です。
なぜ今議論に?青切符導入を機に保護者から声
見直しが議論されるきっかけの一つとなったのが、2026年4月1日に始まった自転車の交通反則通告制度、いわゆる「青切符制度」です。
制度の導入を機に、自転車の交通ルールへの関心が高まり、各都道府県警察には子どもの同乗に関する意見も寄せられました。
具体的には、「子どもを保育園へ送る際、小学校低学年の子どもも一緒に自転車に乗せられないのか」「障害のある子どもを自転車の後部座席に乗せられないと困る」といった声です。
こうした要望を受け、国家公安委員長は5月の記者会見で、見直しの可否を検討するよう警察庁を指導する考えを示しました。
一方で、小学生になると未就学児より体格や体重が大きくなるため、安全性の確保も重要な課題です。
子育て家庭の移動のしやすさと交通安全を両立できるかどうかが、今回の検討のポイントとなっています。
以前も「6歳未満」から基準が拡大されていた
実は、自転車の幼児用座席に乗せられる子どもの年齢基準は、以前にも見直されています。
かつては「6歳未満」とされていましたが、幼稚園や保育園に通う6歳児を自転車で送迎できないケースがありました。
そこで、保護者の利用実態や幼児用座席の安全基準の見直しなどを踏まえ、令和2年から令和3年にかけて、各都道府県公安委員会の規則が順次改正されました。
現在は、「小学校就学の始期に達するまで」の子どもであれば、6歳になっていても小学校へ入学する前までは幼児用座席に乗せることができます。
今回の検討では、この範囲をさらに見直す必要があるかどうかが議論されます。
ただし、現時点ではルールの変更は決まっていないため、引き続き現在の年齢基準に従う必要があります。
まとめ
自転車の幼児用座席に子どもを乗せられる年齢基準について、警察庁が見直しを検討していることが報じられ、注目を集めています。
背景には、青切符制度の導入を機に各都道府県警察へ寄せられた保護者からの要望があり、国家公安委員長が5月に見直しの可否を検討するよう警察庁を指導しました。
現時点ではルール変更は決まっておらず、安全性を踏まえながら見直しが必要かどうかの検討が進められています。
参考
・国家公安委員会「国家公安委員会委員長記者会見要旨(令和8年5月14日)」
・国家公安委員会「国家公安委員会委員長記者会見要旨(令和8年5月19日)」
・警察庁「自転車の新しい制度」














